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アジと夏野菜のサワーグリル【渡辺有子さんのレシピ】

食欲がないときでも、負担なく食べられるのが、酸っぱいおかず。
おいしく、ヘルシーに。酷暑を乗り切るためのとっておきレシピ。
  • 撮影・高杉 純 スタイリング・矢口紀子 文・松本昇子

アジと夏野菜のサワーグリル

青魚と夏野菜には、赤ワインビネガーのキリッとした酸味が相性抜群。
ハーブや粒マスタードをアクセントに加えて。

【材料(2~3人分)】
アジ(三枚おろし)2尾分
かぼちゃ 120g(1/16個)
ズッキーニ 1/2本
なす 小1本
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ3
塩、こしょう 各適量
A[赤ワインビネガー 大さじ3 粒マスタード 小さじ1~2 きび砂糖 大さじ1]
イタリアンパセリ、チャービル 各適宜

【作り方】
1.アジは塩を軽く振ってしばらくおき、ペーパーで水分を押さえる。塩・こしょうを振る。
2.かぼちゃは3~4mm厚さの薄切り、ズッキーニとなすは3~4mm厚さの輪切りにする。にんにくは軽くつぶす。
3.Aをよく混ぜ合わせ、バットに入れておく。
4.フライパンにオリーブオイル半量とにんにくを中火で熱し、野菜から焼く。片面ずつじっくり焼いて焼き目をつけ、塩を軽く振る。焼き上がったら3のバットに入れる。途中、オイルが足りなくなったら残りのオイルを加え、アジを皮目から強火で両面焼く。3のバットに入れ、赤ワインビネガーの味をなじませる。
5.器に盛り合わせ、好みでハーブをのせる。

暑い日や疲れているときに、さっぱり食べられて体にもいい酸っぱい料理。

「疲労や怠さの軽減も期待できるおかずは、この時季の食卓の強い味方」と言うのは、料理家の渡辺有子さん。ビタミン類やカリウム、カロテン豊富な夏野菜に、クエン酸効果のある酸味はぴったりの組み合わせ。

「ただし、酸っぱければいいということではありません。加えすぎると、味や食材のまとまりをなくしてしまいますから気を付けて。また、糖分を加えると、角のない、丸い酸味になります」

米酢の味わいが汎用性は高いが、まろやかな千鳥酢、さわやかな果汁など酸味にも個性がある。特性を知り、素材に合った味を選ぶのがコツだ。おいしく食べて、夏バテ予防を。

渡辺有子

渡辺有子 さん (わたなべ・ゆうこ)

料理家

東京・代々木上原、西荻窪、千駄ヶ谷にてギャラリー「FOOD FOR THOUGHT」を主宰。料理教室をはじめ、雑誌や広告、イベント等で活躍。著書多数。

『クロワッサン』1099号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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