からだ

たるみ、くすみ、シワ改善に。レイナさんに教わる毎朝1分の頭皮マッサージ。

顔のたるみやくすみ悩みには、頭皮&顔マッサージが効果的。今から始めていつでもマスクを外せる準備を!
  • 撮影・玉置順子(t.cube) 文・岡井美絹子

素肌力を上げるための新習慣、毎朝1分の頭皮マッサージ。

「長引くマスク生活で顔の筋肉を使わなくなって、コリや老廃物が滞るようになり、顔のたるみや肌のくすみに悩む人が増えました。
そんな方におすすめしたいのが、頭皮マッサージ。
頭と顔の皮膚はつながっているので、頭皮が下がっていたら、顔をケアしてもなかなか効果を実感できません。頭も顔もマッサージできればベストですが、時間がないなら頭皮を優先し、気になる顔のお悩みにはピンポイントでマッサージケアするのが効率的。私も額に横ジワがあったんですが、頭皮マッサージをするようになってなくなりました」

と教えてくれたのは、メイクアップアーティストのレイナさん。マッサージには3つポイントがあるという。

「まず、“ながら”ではなく、鏡で自分の顔を観察しながら集中して行うこと。変化がわかるのでモチベーションにつながります。
そして、肌をこすらないように、しっかりとコリの奥をとらえて押すようにほぐすこと、イタ気持ちいい力加減で呼吸をしながら行うことが大切。息を吐くときに筋肉がゆるむので、コリがほぐれやすくなります。
毎朝のスキンケアタイムの習慣にすれば続けやすいし、慣れれば1分もあればできます。1週間続ければ、家族からも“痩せた?”と言われるかも!」

マッサージのポイント

鏡を見ながら、集中して行う。
朝のスキンケアの時間に行う。
肌をこすらないようにし、息を吐きながら行う。

●体験者のビフォー&アフター

レイナさんのサロンに通うふたり。マッサージ後は顔の輪郭がスッキリし、パーツが高い位置に戻り、 肌の明るさ、目の輝きがアップ。写真上・「気持ちがよくて続けたいと思いました」(46歳)、下・「目が開き、頬も上がってびっくり」(43歳)

|準備|

頭皮マッサージの効果をより高めるために行いたいリンパマッサージと、行う上で事前にしたい準備を解説。

ほぐす

リンパの出口を解除する。

鎖骨の上下を人差し指と中指で挟み、内から外へスライド。反対側も行う。次に、親指を脇の手前に当て、人差し指〜小指を脇の下に入れてもみほぐしたら、親指を脇の下、人差し指〜小指を脇の後ろへ移動させて同様にもむ。反対側も行う。

鏡を見ながら

自分と向き合い、集中して行う。

テレビを見ながら30分やるより、 短時間でも鏡を見ながら自分と向き合って行うほうが効果的。

イスと机を用意

力んで疲れないよう自重を利用。

机やイスを使い、自重を利用して圧をかけると疲れない。腕が上がりにくい人は無理をしないように。

|美肌をつくる頭皮マッサージ|

顔と頭皮は一枚の皮膚でつながっているので、まずはトップである頭皮の強ばりをほぐすことが、顔のシワやたるみなど、気になるエイジング悩みを解決する近道。呼吸を忘れずに!

1.おでこを引き上げる。

手をおでこのカーブに合わせて丸め、手のひらの上半分から指先を使い、眉上から生え際に向かって、圧をかけながらおでこを引き上げる。息を吐きながら押しなでるように左右の手を交互に動かし、数回繰り返す。

2.頭皮を頭頂に向かってほぐす。

両手を軽く開いて熊手のようにし、指の腹で頭皮の奥をしっかりととらえ、頭全体を頭頂部(頭のてっぺん中央にある百会のツボ)に向かって下から上にもみ上げていく。息を吐きながら行うことを忘れずに。

3.頭のサイドから縦にほぐす。

両手を軽く開いて指の腹で圧をかけながら、側頭部を下から上に動かす。位置を少しずつずらしながら縦方向にほぐしていく。腕や肩を痛めそうなら、肘を机に固定し、自重で行っても。

腕が上がらないとき

4.耳を包むCのカーブをほぐす。

両手を軽く開いて指の腹で圧をかけ、小さく円を描きながら、耳まわり(Cゾーン)をもみほぐす。余力があれば、耳をぐるぐる回したり全体をもみほぐすと、顔全体の血流がアップ。目もさらに開きやすくなる。

5.目のツボを押す。

こめかみ部分の生え際が角張っている部分(ツノ)に、人差し指と中指の腹を当て、小さな円を描くように圧をかけ、上にひっぱりながらほぐす。スマホやパソコンで疲れてたるみ、しぼんだ目のリフトアップに効果的。

6.えりあしのツボを押す。

親指をえりあしの中央にあるぼんのくぼの両横、くぼんだ部分(天柱)に当て、残りの指は側頭部に添える。イスに座り、頭を後ろに倒して、親指に圧をかけながらグリグリとほぐす。

天柱のツボ

|悩み別 顔マッサージ|

頭皮に加えて行いたい、顔の悩み別マッサージ。気になるところだけでOKなので忙しい朝も続けやすい。指すべりがスムーズで肌への負担が軽減できる、スキンケア時に一緒に行うのがおすすめ。呼吸を忘れずに!

目のたるみ、しぼみ

眉のまわりをほぐす。

息を吐きながら、中指で眉頭下のくぼみを2〜3秒押す。眉間にシワを寄せないよう注意。次に、親指と人差し指で眉の上下をつまみ、眉頭から眉尻に向かってもみほぐす。コリが強い場合は何度か繰り返す。目のたるみがすっきり。

クマ

目まわりをやさしくなでる。

中指の腹で目の下の目頭から目尻まで、力を入れずにやさしくスライドさせ、最後に左右のこめかみをプッシュ。目の上も同様にする。呼吸を意識して2セット行う。目まわりの血流を改善して、生き生きとした目元に。

マリオネットライン

あごから耳まで流す。

手をグーにして、第一関節と第二関節の間の平らな部分を、あごにV字になるように当て、頭をやや下げて頭の重さを両手にかける。圧をかけて息を吐きながら、耳の前までスライドさせて引き上げる。

頬のたるみ

頬骨の下をほぐす。

手をグーにして、第二関節を頬骨の下に入れて圧をかけて押し上げる。頭をやや下げて、頭の重さをこぶしにかけ、息を吐きながら痛気持ちいい加減で耳の前まですべらせる。マスク生活で間延びした顔が立体的になる。

ほうれい線

ほうれい線を引き上げる。

親指の側面をあご下に当て、人差し指の側面をほうれい線のラインに沿わせる。呼吸を止めないように気をつけながら、手を耳の前まで押し上げるようにスライドさせて流す。もたついた肉が引き上がり、ほうれい線がすっきり!

レイナ さん

メイクアップアーティスト

雑誌やTV、メイクイベントなど幅広く活躍中。完全予約制のメイクアップサロン「クリスタリン」主宰。著書に『眉の本』(光文社)など。

『クロワッサン』1088号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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