「短鎖脂肪酸は腸内細菌によって作られる脂肪酸の一種です。
腸管のぜん動運動を活発化し、腸の粘膜層のバリア機能や、免疫を司るリンパ球の働きを高めます。
また脂質代謝を活発化して肥満を抑制したり、認知症リスクを抑えたりと、全身によい作用をもたらすことで知られています」
と語るのは公衆衛生の専門医、伊藤明子さん。
この短鎖脂肪酸を増やす活動が今注目の「タンサ活」だ。
必要なものは2つあり、1つ目は善玉菌で、味噌、漬物、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品や、サプリメント等で日常的に補おう。
2つ目は善玉菌のエサになる食物繊維で、腸の中で発酵する発酵性食物繊維や体内で食物繊維として働く難消化性でんぷん、難消化性タンパク質がいい。全粒雑穀やスーパー大麦、豆類、高野豆腐などがおすすめ。
スーパー大麦入りのレトルトごはんなど、手軽に「タンサ活」ができる商品が多数あるので、日日の食事に積極的に取り入れたい。