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きのことベーコンの長芋豆乳チャウダースープのレシピ【松見早枝子さんの腸活&温活スープ】

腸活食材を使って作る体を温めるスープのレシピを、粮理家の松見早枝子さんに教わります。
  • 撮影・高杉 純 文・松本あかね

長芋をスープにプラス

長芋のヌメリ成分は肌を保湿する働きがあり、同様に胃腸の粘膜も潤す。
「腸にも潤いが必要。特に便秘のときにおすすめです」。
酵素の働きを残すため、最後に加え軽く温める程度に。すりおろして小分けにし、冷凍しておくと便利。

きのことベーコンの長芋豆乳チャウダースープ

【材料(2人分)】
マッシュルーム 6個
ベーコン 2枚
玉ねぎ 1/2個
オリーブオイル 大さじ1
水 400ml
A[塩麹 大さじ1と1/2、無調整豆乳 100ml、長芋のすりおろし 100g]
黒こしょう 少々
パセリのみじん切り 適量

【作り方】
1.玉ねぎはみじん切りに、マッシュルームはかさの汚れをペーパーで拭いて軸を切り落とし、端から3mm幅にスライスする。ベーコンは1cm幅に切る。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを中火で炒める。しんなりしたらベーコンも加え、脂が出てきたらマッシュルームも加えてサッと炒め合わせる。
3.分量の水を入れて強めの中火にし、煮立ったら弱めの中火にする。蓋をずらしてのせ、さらに5分煮る。
4.Aを加えて温まったら出来上がり。黒こしょうをふって器に盛り、パセリを散らす。

腸にうれしい素材をプラスして。毎日健やか、腸活&温活スープ。

「腸活食材とは腸の掃除をし、腸内細菌を増やすもの。つまり、腸をきれいにしてくれるものだと考えています」と話す、粮理家の松見早枝子さん。

松見さんが考える「腸にいい」スープのベースを作るのは昆布、高野豆腐、きくらげ、あおさの4種の乾物。「具材にも出汁にもなる上、食物繊維が豊富。あとは豆類を常備して、2〜3種類の食材を買ってくれば、腸活スープがすぐできます」

そもそも、栄養が溶け出しているスープ自体、体に良いもの。「体の冷えやすい冬には毎日摂るのがおすすめ。腸が温まり、腸機能も高まります」

松見さんの常備腸活食材

発酵調味料

「塩麹は素材の味を打ち消さないのがいいところ。旨味もあり、我が家ではスープの素のような感覚で使っています」。加熱しても、麹菌の死骸は腸内細菌のエサになる。味噌に含まれる麹菌、乳酸菌も腸まで届き、腸内環境を整えてくれる。発酵の力は優秀だ。

豆類

例えばスープの具材が肉・魚中心の場合、仕上げに茹でた豆類を加えると食物繊維を手軽に補える。「腸内細菌のバランスを整えてくれる大豆と、比較的早く煮えて使いやすい白いんげん豆を常備しています。たっぷり戻して茹で、小分けで冷凍しておくと便利」

乾物類

毎日食べても飽きないスープの秘訣は天然の出汁にあり。日高昆布は出汁になる上、そのまま食べれば食物繊維も摂れて一石二鳥。肉や野菜の代わりにもなるのが高野豆腐、きくらげ、あおさ。ぬるま湯に浸けると包装の表示より早く戻る。あおさは戻さず使える。

松見早枝子

松見早枝子 さん (まつみ・さえこ)

粮理家

「食べ物は美と健康をつくる糧」という考え方のもと、料理教室Tronc(トロン)を主宰。食材選びから家庭料理、ハレの日の料理まで楽しく伝授。

『クロワッサン』1085号より

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