腰を守る正しい「寝る」姿勢。
この生活動作が腰を守ります。
文・山下孝子 イラストレーション・松元まり子
「正しい姿勢」で寝るポイント
●仰向け寝
布団に腰が沈み込むと寝返りが打ちづらくなるため、柔らかすぎるものより、硬めの敷き布団が理想的です。また、すでに腰に痛みがある場合は、膝の下に枕などを差し込んで膝の位置を少し高くしてあげると、眠りやすくなります。
●横向き寝
実は横向き寝が腰痛予防にとって一番理想的な寝る姿勢です。背中と腰を丸めてエビのような姿になると、神経がゆるんで日中の筋肉の緊張も和らぎます。この姿勢は腰に痛みがある場合も有効です。また、抱き枕を使うと、横向き寝の肩や腰の負担が軽減されます。
●うつ伏せ寝
実は腰の反りが強くなるため、腰痛予防のためにはできれば避けたい寝る姿勢です。ただし、うつ伏せ寝でないと寝つきが悪いという場合は、腰の下に厚めのクッションや二つ折りした座布団などを入れて、体が「く」の字になるようにしましょう。
『Dr.クロワッサン 脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、ぎっくり腰もスッキリ! 腰痛の新常識』(2020年8月27日発行)より。