夏から秋にかけては、残暑や気候の変動で疲れを感じやすくなる季節。でも、疲れを甘くみてはいけない。
「疲労は、痛み、発熱と並ぶ3大生体 アラートの一つ。背後に疲労関連の疾患が隠れていることもあります」と、 抗疲労の専門家で医師の中富康仁さん。
そもそも疲労とは、パフォーマンスの低下。疲れが溜まると、物忘れや仕事のミスが増える、コリや痛み、日中の眠気といった症状が出てくる。 そして大切なのは、疲労と“疲労感” を同一視しないこと。
「“疲労感”は、疲労を脳が自覚した感覚。きつい仕事をやり遂げた達成感が強かったり、大変な家事も自分なりに楽しめたりすると、脳が麻痺して、疲労があるのに“疲労感”を感じにくくなります。こうして3大アラートの疲労を無視すると、疲れが溜まって慢性化。休養や睡眠でなかなか回復しない深刻な状況に陥る危険があります」