質のいい睡眠に、適した環境とは? 睡眠研究家の西川ユカコさんによれば、睡眠中に五感で知覚するストレスの元を取り除くことが重要だ。
「音、明るさ、におい、温度、湿度など、どれか一つでも不快な要素があると、よく眠れなくなってしまいます。季節や住まいの事情に応じて対策を」
特に、夏は冷房の温度設定が肝心。個人によって快適と感じる温度には差があるものの、目安としては26度以下に。節電も大事ではあるが、不眠になってしまってはよくないので、我慢は禁物。湿度は50〜60%に保てるよう、除湿機能も活用しよう。
パートナーのいびきなど〝音〟の問題を抱える人には耳栓がおすすめ。素材によって防音効果と装着感が変わるので、何種類か試し、自分に合ったものを選んで。
「明るさもとても大切です。寝るときだけ暗くすればいいというものではなく、夕食が終わるくらいの時間から明るさを段階的に下げたり、間接照明だけにするなど、入眠に向けて準備をします」
本来、明るいところで行う仕事や作業は避けること。
「お気に入りのアロマを焚くのもいいですね。〝夜は自分を労る時間〟と決めて、心地いいナイトルーティンを作ってください」