からだ

更年期世代の不定愁訴、どこの科を受診したらいいの?

不調でも「どこも悪くありません」と医師に言われてよけいにつらい……そんな更年期に起こりやすい不定愁訴は、捉え方と対処法を知っておけば乗り切れます!
産科医の小川真理子さんに聞きました。
  • イラストレーション・松栄舞子 文・南雲つぐみ

不調を感じたら、どこの科を受診したらよいの?

ほてりや動悸、腰痛、イライラなどいくつもの症状が日替わりで現れると、受診するのもおっくうになりがち。でも、それらの症状の中には治療の必要な病気のサインが含まれているかも。必要な検査は行って、病気がないことを確認しておくことが大事。

女性が不定愁訴を感じるとき、更年期のエストロゲン減少による症状やPMS(月経前症候群)の症状、またはそれらと不定愁訴が複合している可能性もあるのだという。

「更年期世代の患者さんには、お話を聞いた上でホルモン補充療法(HRT)を提案することもあります。エストロゲン減少が影響する症状が和らぐことで、不定愁訴の部分への対処もしやすくなります」と、小川さん。

更年期以降は、年齢的にも高血圧など生活習慣病も起こりやすい。また、関節リウマチや甲状腺の病気(バセドウ病、橋本病)、うつ病も好発期。仮面うつ病といって、だるさや胃痛、肩こりなどの身体症状、集中力の低下などが前面に出るうつ病も考えられる。

また、月経のある人では、貧血のせいでめまいやだるさが起きていたということも少なくない。

そこでまず、更年期や女性のヘルスケアに詳しい婦人科を受診し、相談しながら連携する医療機関で甲状腺や循環器などの検査を受けたり、心療内科を紹介してもらうという方法も。

あちこちの病院を訪ね歩くストレスをうまく回避することで、気持ちに余裕ができることも、心と体の症状改善につながっていく。

〈不定愁訴チェック〉こんな症状は病気のサインかも…

□ 心身の不調
…エストロゲン減少による更年期症状、甲状腺機能異常(バセドウ病、橋本病)、PMS(月経前症候群)、うつ病

□ 疲労感、だるい、やる気が出ない
…肝機能障害、貧血、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、うつ病(強い落ち込み)

□ 動悸
…貧血

□ めまい
…メニエール病などの耳鼻科疾患、貧血

□ むくみ
…PMS、橋本病(甲状腺機能低下症)

□ 頭痛
…高血圧、脳腫瘍、薬剤誘発性

□ 指のこわばり
…関節リウマチ、ヘバーデン結節

⇒原因が見当たらない=「不定愁訴」の疑い

女性の40~60代はさまざまな病気になりやすい時期。原因となる病気がないとわかったら、むしろ安心して健康づくりに取り組める。

小川真里子

小川真里子 さん (おがわ・まりこ)

東京歯科大学市川総合病院 産婦人科准教授

福島県立医科大学卒業。慶應義塾大学産婦人科等を経て現職。日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医・指導医ほか。

『クロワッサン』1070号より

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