味噌は蒸した大豆に麹と塩を加えて発酵、熟成した調味料で、大豆のたんぱく質がアミノ酸に分解されることで、香りとうまみが生まれます。大豆の量が多く、熟成期間が長いほど濃い色になり、大豆に対して麹の量が多いと甘く、塩分が多ければ辛くなります。
味噌のたんぱく質は発酵でアミノ酸やペプチドに分解されているので、消化がよく、大豆ペプチドは血圧の上昇を抑えてくれます。
大豆イソフラボンや、濃い色の味噌に多いメラノイジンには抗酸化効果もあります。味噌が再注目されているのはこのためです。
醤油は、味噌を造っている桶の中にたまった汁が、やがてうまみや香りの凝縮した調味料へと進化したもので、いわば味噌の兄弟。
醤油に含まれる麹や酵母などは出荷前の加熱処理で失われますが、生醤油は加熱していないので、発酵の強みが生きています。
ただし、味噌も醤油も塩分が多いので、体にいい発酵食品とはいえ、適量を守ってください。