6〜7月に極短期間出回る赤じそは、香味野菜として日頃からおなじみの青じそと同じしその仲間。漢字で「紫蘇」とかくように、赤い物が原種に近く、栽培されるうちに緑のものがよく使われるようになったのだそう。
特有の爽やかな香りはペリルアルデヒドという成分によるもので、しその精油成分の50%を占めます。強い抗菌作用、防腐効果をもっていて、刺し身のつまとして利用したり、漬け物に加えるのは食中毒を防ぐ先人の知恵なのですね。
また、この香りには消化酵素の分泌を促す働きもあるため、消化を助け、食欲を増進して胃の調子を整える効果も。
赤じその真っ赤な色の正体はアントシアニンという色素成分で、活性酸素を減らす働きがあるため、老化防止や免疫力アップも期待できる青じそ以上に優秀な香味野菜と言えそうです。