からだ

科学的に抗疲労効果が認められている香りとは?【疲れない暮らしのコツ】

毎日のなにげない習慣が、意外と疲れの原因になっていたりするもの。「疲れない暮らし」へスイッチするコツを、東京 疲労・睡眠クリニックの梶本修身さんに聞きました。
  • イラストレーション・松元まり子 文・佐野由佳、小沢緑子

即効性の高い「緑林の香り」を味方に。

どんな香りが好きですか? 好きな香りをかぐとリラックスして、疲労がやわらぎます。

現在、科学的に抗疲労効果が認められている香りがひとつあり、それが「緑林(りょくりん)の香り」。

芝を刈ったときや緑茶の缶を開けたときに漂ってくる、あのフレッシュな青い香りです。緑林の香りをかぐと、神経細胞の機能が高まり、同じ作業を繰り返しても活性酸素が発生しにくくなって、疲労が抑えられると考えられています。

緑林の香りは即効性があるため、疲れている状況でまだ作業を続けなければならないとき、たとえばオフィスでの残業中や家事の最中にかぐのが効果的です。

緑茶の缶を開けるほか、観葉植物などの葉をくしゃっと丸めることでも、緑林の香りをかぐことができます。

また、芳香剤や芳香器も市販されているので、暮らしに取り入れてみては。

芳香器を使う場合は、タイマーで強弱をつけて香らせると「ゆらぎ」が生じて、相乗効果でより疲労回復が望めます。

梶本修身

監修

梶本修身 さん (かじもと・おさみ)

東京疲労・睡眠クリニック院長

1962年生まれ。医学博士。2016年、「一人でも多くの疲労に悩む人を救いたい」と、東京疲労・睡眠クリニックを開院。穏やかな物腰と的確な診察が信頼を集めている。著者多数。

『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』(2019年7月29日発行)より。

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