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リラックスのために遠出…かえって疲れる?【疲れない運動のコツ】

疲れがたまっているときほど、 体を動かしてリフレッシュしたくなりますよね。 でも、ハードな運動で筋肉を酷使したり、 汗をかくのは、疲労に疲労を重ねるようなもの。 自律神経に負担をかけない賢い体の動かし方を、東京 疲労・睡眠クリニックの梶本修身さんに聞きました。

イラストレーション・松元まり子 文・佐野由佳、小沢緑子

近所の自然で手軽にリラックス&疲労回復。

リラックスのために遠出…かえって疲れる?【疲れない運動のコツ】

豊かな自然環境には、疲れをやわらげるさまざまなリラックス効果があります。

滝つぼなどの水しぶきから発生する「マイナスイオン」や、樹木が発する香り成分「フィトンチッド」なども、安らぎをもたらす要因とされますが、科学的にはあいまいな部分も。

脳疲労を軽減する効果があると証明されているのが、風や光、川のせせらぎなどの自然環境の「ゆらぎ」です。

人間の体にも、体温や呼吸などでゆらぎのリズムがあり、自然環境のゆらぎと共鳴することで心地よさを感じてリラックスします。リラックスすると、心身を休息モードにする副交感神経が優位になってストレスや疲労が軽減されていくのです。

疲れを押して遠くの高原や森林、そして温泉に出かけなくても、近所の公園や緑道、川べりなど、自然のゆらぎを感じる場所を散歩するだけで、十分疲労回復効果が得られます。

また、オフィスや家で、窓を開けて風を入れることでも、ゆらぎを取り入れることができます。

  • 梶本修身

    監修

    梶本修身 さん (かじもと・おさみ)

    東京疲労・睡眠クリニック院長

    1962年生まれ。医学博士。2016年、「一人でも多くの疲労に悩む人を救いたい」と、東京疲労・睡眠クリニックを開院。穏やかな物腰と的確な診察が信頼を集めている。著者多数。

『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』(2019年7月29日発行)より。

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