「食べると疲れがとれるのは、にんにく料理や焼肉、うなぎといったスタミナ料理!」と思い込んでいませんか。
こってりとした料理は消化をするのも大変なら、吸収するのも大変。胃腸にとってしんどいことは、コントロールする自律神経にとってもしんどいこと。かえって疲れがたまってしまいます。
疲れているときには消化のいいものを食べて、胃腸を休ませるほうが効果的です。
栄養ドリンクも、残念ながら疲れをとる効果はありません。配合されているビタミン、アミノ酸、タウリンなどの成分に、疲労回復効果が臨床試験によって実証されたものはないからです。
飲むと疲れが吹き飛んでスッキリするように感じるのは、わずかに含まれるアルコールやカフェインのせいで、眠気が覚めて気分が高揚するから。要するに、お酒やコーヒーを飲んでテンションが上がるのと同じこと。
一時的に疲れをごまかしているだけで、根本的に疲れがとれるわけではありません。