からだ

転倒防止の鍵、足裏を強化する3つの運動。

  • 文・吉田真帆 撮影・鈴木江実子 イラストレーション・松元まり子 モデル・寿々ともみ

<リラックスタイムに>足の指をしっかり動かしてバランス感覚を上げる

【ビー玉拾い】

[目標]
容器に入れるビー玉の数を増やす

足の指でビー玉を拾うことで指の感覚を鋭くし、力強く動かせるようになるので、転倒予防に。病院のリハビリでもよく行われる運動です。

(1)ビー玉をつかむ
ビー玉を20〜30個ほど床に置き、そばに容器を置く。イスに座って片方の足の指でビー玉をつかむ。

(2)容器に入れる
ビー玉をつかんだまま足を移動し、容器に入れる。うまくつかめるようになったら、1回に複数のビー玉をつかむ。

●POINT
ビー玉は直径17mmくらいがつかみやすい。カーペットやタオルの上に置くと転がりにくく、つかみやすくなります。

●HIGH LEVEL 立ってビー玉拾い
イスに座らず、立ったまま足でビー玉を拾い、容器に入れていきます。ふらついたときにつかまるものを用意して行いましょう。

<お風呂あがりに>足の指・足の裏のトレーニングで転びにくくする

【バスタオルギャザー】

[目標]
1セット×3〜5回 1日1セット

足裏全体をバスタオルにのせ、足の指でつかむようにしてたぐり寄せます。
足裏全体の感覚を研ぎ澄まし、足の指を開く練習にもなります。

(1)足でバスタオルをたぐり寄せる
バスタオルを床に広げ、イスに座ってタオルの手前はじに足を置く。かかとをつけたまま両足の指でタオルをつかみ、たぐり寄せる。

(2)足の下にタオルをたくし込んでいく
たぐり寄せた部分を足裏で押さえながら、もう一度タオルをつかんでたぐり寄せる。これを繰り返し、足の下にタオルをたくし込む。

●HIGH LEVEL 立ってバスタオルギャザー
バスタオルの上に立った状態で、足でタオルをたぐり寄せます。ふらついたときにつかまるためにイスやテーブル、壁などのそばで行いましょう。

加藤木丈英

教えてくれたのは

加藤木丈英 さん (かとうぎ・たけひで)

理学療法士

聖隷佐倉市民病院リハビリテーション室係長。骨粗鬆症マネージャー。病院でのリハビリ指導に加え、骨粗しょう症予防の啓蒙にも力を尽くしている。骨粗しょう症対応での多職種協業の質向上にも取り組んでいる。

『Dr.クロワッサン 何歳からでも骨は強くなる』(2020年3月28日発行)より。

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