骨粗しょう症になると、健康な骨なら耐えられる衝撃でも、骨折してしまうことが。足の付け根や腰、背中など身体機能にとって重要な部分も骨折しやすくなり、高齢の場合、なかなか回復せずに、これをきっかけに寝たきりになってしまうことも……。
転倒が骨折の一番の原因。年をとると運動能力が衰え、ちょっとした段差や凹凸にもつまずいたり、転びやすくなります。骨を守るためには、骨そのものを丈夫にすることも大事ですが、転倒しない体づくりも欠かせません。
転ばないためには、体の柔軟性を高めることが重要なポイントです。股関節や膝、足首といった関節の動きが悪いと、体を動かせる範囲が狭くなり、転倒につながります。体が硬いと、バランスをくずした瞬間に踏みとどまりにくくなります。ケガをしてから後悔しないためにも、柔軟性をキープするストレッチを日々の習慣にしましょう。
ここでは、朝目覚めたときから、夜眠りにつくまで、一日を通してできるストレッチを紹介します。無理をせず、筋肉や腱が伸びる感覚を心地よく感じながら行ってください。体は放っておくとどんどん硬くなっていきます。こまめにほぐすことで、動作がスムーズになり、バランスをとる能力が向上。転びにくくなります。
柔軟性を高めるメリットは、ほかにもあります。肩こりや腰痛を予防し、ポーズによっては筋トレ効果もあります。柔軟性が高くなると筋肉に余計な負荷がかかりにくくなるので、疲れにくくなるというメリットも期待できます。ストレッチで、軽やかな体を手に入れましょう。