人の体には皮膚温度と深部体温(内臓の温度)の2つの体温があり、四肢の皮膚温度が上がることで深部体温が下がり、眠くなるようになっている。
「就寝前に目元を10分ほど温めると血管が拡張、血行がよくなって手足の皮膚温度が上がります。すると深部体温がしっかりと下がり、スムーズに入眠することができるのです。温めたタオルを使うほか、市販のホットアイマスクを使うのも手です」
昼間は長時間、PCやスマホの画面を見ていることも多い昨今。目元を温めることで、眼精疲労を和らげ、副交感神経を優位にするという効果もある。
「深部体温を下げ、副交感神経を優位にすることは深い睡眠を得るための大切なポイント。この視点からいうと、入浴に関しても快眠にとって最適なタイミングや温度があります。深部体温を下げるには寝る1~1.5時間前の入浴がベストタイミング。
また40度より低い湯温が副交感神経を優位にします。ただし冬場はそれだと寒く感じてしまうことも。その場合は、血行を促進して体感温度を上げてくれる炭酸入浴剤を活用するといいでしょう」