からだ

午後7時前後に軽い運動をする。【専門家に教わる快眠メソッド】

毎晩ぐっすり眠るだけで痩せやすい体が自然と作られる。睡眠の質改善のコツを睡眠コンサルタントの友野なおさんに聞きました。
  • 撮影・岩本慶三  イラストレーション・山口正児 文・嶌 陽子

午後7時前後に軽い運動をする。

最近の研究によれば、日常的に何らかの運動している人は、全くしていない人よりも深い眠りに入りやすいということが明らかになっている。

「快眠のための運動はタイミングがポイントです。前日の就寝時間の19時間後くらいがベスト。つまり、昨晩午前0時くらいに寝たのなら、午後7時前後に軽い運動をするのがおすすめ。体温が高いこの時間帯、運動をすることでさらに体温を上げると、その後下がっていく体温との差が大きくなります。この落差が大きいほどスムーズに入眠できるのです」

スクワットやストレッチなど、毎日無理なく続けられるものを取り入れることがコツだ。

「運動をするタイミングを間違えると、かえって眠りを妨げることにもなりかねません。体温が下がり始める午後9時以降に激しい運動をすると、せっかく休息モードに入ろうとしていた体が覚醒モードになってしまい、体が疲れているのに眠りにくくなってしまう可能性があります」

「睡眠のとり方次第で、太りやすい体にも痩せやすい体にもなります」

そう語るのは、睡眠コンサルタントの友野なおさん。自身もよく眠ることで15kg痩せたという経験の持ち主だ。

「睡眠が不足すると食欲が増すグレリンというホルモンが増加し、食欲を抑えるレプチンというホルモンが減ることがわかっています。また、寝不足だと糖質や脂質を強く求めるようになるうえに代謝も落ちるので、より太りやすい体になってしまうのです」

理想の睡眠時間は7時間程度。難しければせめて起床時間を一定にし、体内リズムを整える。目覚めた時に熟睡したと感じられる良質な睡眠をとることで、自然と食欲のバランスが整い、痩せやすい体が作られる。

「私自身、睡眠を改善したら暴飲暴食が止まり、ジャンクフードを食べたくなくなりました。ストレスなく、気づいたら痩せていたというのが実感です。忙しくてジムなどに行く暇がないという人こそ、睡眠を有効活用しない手はありません。一歩ずつ、できることから取り入れてみてください」

【睡眠時間と肥満度の関係】

睡眠時間と肥満は、実は深い関係にある。睡眠時間が7時間以上の人より、6時間以下の人のほうが、肥満度が高いという研究結果も。
友野なお

友野なお さん (ともの・なお)

睡眠コンサルタント

「眠りのプロ」として全国での講演活動や企業の商品開発に携わる。『正しい眠り方』『やすみかたの教科書』など著書多数。

『クロワッサン』1037号より

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