からだ

脳神経と薬学の専門家に聞いた、「風邪・インフルエンザ」の漢方薬選び。

情報過多の時代が生み出す不調に答えてくれる漢方薬選びの基準を、脳神経科学者で漢方薬剤師の井上和恵さんに聞きました。
  • イラストレーション・宇和島太郎 文・馬場さおり

【風邪・インフルエンザ】発熱やのどの痛み、鼻水、鼻づまり、咳などつらい風邪症状に。

<定番>肉体労働が主体の場合は昔ながらの漢方薬が活躍!

風邪やインフルエンザのときに頼りたい漢方と言えば、『葛根湯』と『麻黄湯』。風邪には『葛根湯』が、インフルエンザには『麻黄湯』が体調回復の手助けになります。

どちらも西洋の風邪薬やインフルエンザ薬と同じような解熱作用や鎮痛作用、抗炎症作用、気管支拡張作用が確認されている漢方薬であり、さらに眠気を起こさないという利点があるため、使い勝手も◎。

風邪やインフルエンザのときに頼れるそんな2つの漢方薬ですが、どちらにも交感神経を興奮させる麻黄が入っており、覚醒作用があるという特徴も。また胃腸に負担をかける性質から食欲を減少させてしまうので、長引いてしまったときには使用を控えましょう。

<でも、こんな場合は >「体力のありなしや休めるかどうかで変わる漢方薬。」

日々スマホなどを使って作業をしている人やデスクワークが多い人は、日常的に交感神経が興奮している状態です。そのため風邪やインフルエンザのときに交感神経を興奮させる作用のある『葛根湯』や『麻黄湯』に頼ることは、さらに交感神経を高ぶらせてしまい、体調回復が遅くなってしまったり、食欲が減少してしまったりするケースも。

十分に休息を取ることができて体力もある場合にのみ『葛根湯』と『麻黄湯』を活躍させ、十分に休むことができず、日頃と同じように脳と神経を使わなければいけない場合は、この2つの漢方薬の使用には十分注意を。また、体調不良が続くなどで体力が衰えているときは、病気に対する抵抗力を高めてくれる『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』がおすすめです。

<風邪・インフルエンザ>購入できる漢方薬

錠剤 葛根湯/イスクラ産業

第2類医薬品 120錠 1,600円(税別)

汗をかいておらず、鼻水をともなう風邪のひきはじめや悪寒が強いときをはじめ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みを感じる体調不良のケアに頼りたい葛根湯。薬を服用して眠くなっては困る人向け。

麻黄湯エキスEX錠クラシエ/クラシエ薬品

第2類医薬品 36錠 2,000円(税別)

風邪などのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合の体調ケアに効果があります。また体調不良による関節痛や頭痛にも働きかけ、鼻風邪や気管支炎、鼻づまりにも活用できます。

補中益気湯エキス錠クラシエ/クラシエ薬品

第2類医薬品 48錠 1,410円(税別)

元気がなく胃腸の働きが衰えて疲れやすい人の疲労倦怠や食欲不振などの症状の緩和に効果があります。胃腸の機能を高め、食欲を出すことで「気」を増やし、さらに「気」を動かし巡らせることで、不調をケアします。

井上和恵

お話を伺ったのは

井上和恵 さん (いのうえ・かずえ)

脳神経科学者、漢方薬剤師

「脳の研究」で国から科学研究費奨励金を受けストレスや痛みに関する研究を行う。漢方薬の薬理学的研究の後、独自の理論で、脳神経学的視点から漢方薬の処方をし、実績を上げる。

『Dr.クロワッサン 不調が消える、ふだん漢方』(2020年1月28日発行)より。

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