肺を潤す、白い野菜としらすの葱油和え【パン・ウェイさんの秋の食養生レシピ】。
撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり
【秋】白い野菜としらすの葱油和え
【材料】2人分
大根 …… 10cm(200g)
蕪 …… 2株(160g)
ルッコラ …… 1/2袋(30g)
しらす …… 40g
長葱(微塵切り) …… 1/3本(40g)
鶏がらスープの素
塩 …… 約2摘み
白胡麻油 …… 大さじ2
【作り方】
1.大根を長さ5cmの細めの千切りにする。蕪は葉を落とし細めの千切りにし、葉は粗微塵に切る。ルッコラは長さ5cmに切る。
2.耐熱ボウルに1の大根と蕪を入れ、蕪の葉とルッコラ、しらす、長葱を置く。
3.小鍋で白胡麻油を煙がしっかり出るまで熱し、2の長葱の上からかける。鶏がらスープの素と塩を加えてよく混ぜる。
乾燥が招くトラブル。白い野菜が肺を潤す。
「秋は急速に空気が乾燥します。夏からたまった体の余熱で粘膜が傷み、呼吸器のトラブルが増えてきます。肺のケアが大切です。白い野菜が肺を潤してくれます。この料理はビタミンCが豊富な大根と蕪がメインですが、大根は食べものを消化する働きがすぐれているので、食べすぎや胃もたれに効きます。
蕪も消化不良や便秘の改善に効果があり、水分の代謝もよくしてくれるんですよ」
大根にはジアスターゼ、蕪にはアミラーゼと消化酵素が含まれているので、生で食べることで消化がよりスムーズになる。
「煙が出るまで熱した白胡麻油を長葱の上からかけると、ジャッと音を立てて長葱の香りが立ち昇ります。胡麻油のコクも加わって、淡白な野菜たちを風味よくしてくれます。しらすの塩気もほどよく効いて、これならたくさん食べられて、体もすっきりします」
『Dr.クロワッサン 不調が消える、ふだん漢方』(2020年1月28日発行)より。
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