粉ふきや角質、乾きやすい足とかかとの悩み解消術。
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・ヤマグチカヨ 文・薄葉亜希子
洗いすぎが乾燥を招く!【泡手洗い】で乾きをストップ。
「クリニックに来る方を見ても、体の洗いすぎが原因で乾燥を深刻にしてしまっている人が実はとても多いんです」(髙瀬さん)
体を洗いすぎていないかどうか、入浴法と合わせて見直したいところ。ナイロン製タオルでゴシゴシとこするような洗い方では乾燥が進む一方、摩擦によって肌荒れや湿疹を招いてしまうことも。
「洗浄料をよく泡立てて手でやさしくなでるように洗います。肌の乾きが気になるときはお湯で流す程度でも充分です」
【お風呂上がり15分以内】の速攻補給が大基本!
「保湿の絶対条件はお風呂上がり15分以内と心得てください」(髙瀬さん)と、足や全身の乾燥対策にはスピード保湿がポイント。
「お風呂から上がって体を拭いて保湿するまでをワンステップと考えて。保湿剤はクリームやローション、ミルクタイプなど好みの香りやテクスチャーで選んでOKです。特に寒い季節は湿り気が残ったまま塗ると水分が蒸発するときに体温も一緒に奪われてしまうので、しっかり水気を拭き取ってから塗るようにしましょう」
さらにもうひとつ、保湿の基本といえばこまめに塗布することだが、手と違って足はそうもいかない。そこで朝保湿が重要に。
「出かける前に保湿することで日中に受けるダメージを防ぐことができます。乾きやすいすねやかかとを重点的に潤して」
朝晩保湿の習慣で乾燥ダメージを寄せつけない、もっちり高密度な潤い肌を目指したい。
不要な角質落としに【専用のやすり】を投入。
角質が硬くなったかかとは、保湿剤の浸透効果を上げるためにも、その前の削るケアが重要。
「お風呂でしっかりと温まって角質を柔らかくしてから、専用のパドルで軽くこすります。力を入れなくてもいらない角質は自然とポロポロ取れてきます。その状態になるまで足を温めることがとても大切」(井上さん)
手強いカチコチには【追い保湿】を習慣に。
かかとや足の指まわりなど乾きやすく角質が硬くなりやすい部位は、入浴後のケアに加えて”追い保湿”で潤いをチャージ。高密着かつ高保湿なケア剤で充分に潤すことで、肌が柔らかくほぐれてカチコチも解消しやすく。
「特にやすりで角質オフしたあとは入念に。角質を落としたことで皮膚が刺激を感じて保護機能が働くと、再生しようとまた硬くなってしまいます。その必要がないとサインを送るためにもたっぷりの保湿を心がけて」(井上さん)
『クロワッサン』1034号より