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体の冷えからきているのかもしれません。
疲れがたまると、免疫力は落ちがちです。
まずは体を温めることから始めましょう。
「漢方では体の自然治癒力、すなわち免疫力は体を守る仕組みとしてとても大切に考えています。冬になると繰り返し風邪をひいたり、疲れがたまりやすいのは、寒さなどが引き金となって、免疫力が低下している可能性が高いです」と、漢方カウンセリングルーム「Kaon」を主宰する樫出恒代さん。
免疫力がうまく働かなくなると、その人の体の一番弱い部分に不調があらわれるという。今の時季なら、肩こりや腰痛、胃痛、胃腸のトラブルなどもそう。
「自分のウイークポイントに不調があらわれるといっても、慌てる必要はありません。体からの知らせと受け取り、すぐにケアしてあげればいいのです」
まず「体を冷やさない」ことだ。更年期になると冷えの一種で、下半身は冷えるのに首から上がほてる“冷えのぼせ”が増え、体が冷えていることに気づいていない人も多いのだという。
「日々冷えは蓄積されます。日常生活の中で体を冷やさないように、温かいものを口にする、毎日湯船に浸かる、レッグウォーマーや毛糸のパンツを身に着けるなど、続けられるものから取り入れてください」
また、今年ならではの注意点も。
「ステイホームの影響で体を動かすことだけでなく、“心が動く”機会も減っていると感じます。漢方では心身ともに生命エネルギーが滞りなくスムーズに巡っているのが一番良い状態。自然や美しいものを見て感動する、好きなことに夢中になるなど、意識的に心がときめくようなことを行ってみてください。すると年齢に関係なく気が満ちてきて免疫力も上がっていきます」