腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えることが健康の秘訣といわれていますが、その最も大きな効用は、実は自律神経の安定です。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、そのときに優位なほうに味方をする日和見菌の3種に分けられ2:1:7の割合がいいとされ、この状態をキープしていると、腸から脳に「調子がいい」という情報が伝わります。
すると脳は消化器を管理するための負担が減るので、血液を送り出したりほかの内臓をしっかり働かせる、緊張や弛緩(しかん)のバランスを保つといった本来の作業に専念でき、その結果全身のバランスを良い状態に保てます。
また、神経伝達物質のセロトニンは、実は95%以上が腸で生産されます。そのため、腸の健康は体内の情報伝達の状態も左右します。