からだ

ぐっすり眠る秘訣を知って血管年齢を若返らせるコツ。

  • 文:韮澤恵理 イラストレーション:ヤマグチ・カヨ 

6.朝日を浴びて睡眠ホルモンの準備

目が覚めたらまずカーテンや雨戸を開けて、太陽の光を浴び、交感神経のスイッチを入れることが大切。毛細血管を元気にするために最も重要なことだ。電灯の明かりは相当明るいと感じても、太陽の光には到底かなわない。曇りでも、室内光より格段に明るいので、起きたらまず太陽光を浴びること。体に「朝が来た」と感じさせることで体内時計をリセットできる。

7.昼のリズム運動でメラトニンを増やす

体内時計が支配するホルモンの中でも、睡眠ホルモン「メラトニン」は、昼間十分に活動するほどたくさん分泌される。「セロトニン」が原料で、昼間の活動でセロトニンを分泌させると、体が疲れて眠くなるとともに、睡眠ホルモンの充実につながる。

8.夜勤の人は コンビニに行く

シフトワークや夜間に仕事をしている人は、朝日で体内時計をリセットできない。こうした人は、起きたら早めに人工でも強い光を見ることで体内時計のリセットができる。おすすめは煌々(こうこう)と灯るコンビニの照明。

9.寝る前に口さみしいときは水

寝る前に小腹がすいて寝つけないとか、のどが渇いてしまったというときは、水を飲むのが一番。コーヒーはもちろん、紅茶や緑茶などはカフェインが入っているのでさらに眠れなくなってしまう。健康ドリンクなどもカフェインが含まれているものが多いので要注意。カフェインレスで香りのいいハーブティーはOK。ルイボスティーなら血管再生の助けにもなる。

10.午後2時のプチ昼寝

日中に強い眠気に襲われたときは、午後2時くらいに15分程度の昼寝をするのがおすすめ。睡眠不足などの原因がなくても眠くなることも。これは体内時計のせいで、時計遺伝子は深夜2時くらいに最も深く眠るようにできているが、正反対の午後2時にも休憩が必要なサインを出すため。ただし昼寝は15分以内に。それ以上眠るとリズムが狂い、夜眠れなくなってしまう。

根来秀行

監修

根来秀行 さん (ねごろ・ひでゆき)

医師、医学博士。

東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学医学部客員教授、フランス国立保健医学研究機構客員教授、杏林大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。『毛細血管は増やすが勝ち!』(集英社)、『ホルモンを活かせば、一生老化しない』(PHP研究所)、『老けない、太らない、病気にならない 24時間の過ごし方』(幻冬舎)、『【図解】毛細血管が寿命をのばす』(青春出版社)など著書多数。

『Dr.クロワッサン 毛細血管を増やして、血流力をつける!」(2018年11月15日発行)より。

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