重曹とクエン酸で手作りバスボム。毛細血管を広げて強くする、炭酸入浴の効果は二重丸。
泡のお風呂は疲労回復効果がいっぱい。
一日の終わりのリラックスタイムに血流アップ。
文:韮澤恵理 撮影: 鈴木江実子 イラストレーション:ヤマグチ・カヨ バスボム制作指導:岩尾明子(クリーン・プラネット・プロジェクト)
炭酸ガスの刺激によって 一酸化窒素が血管を拡張!
湯に入れるとシュワッと泡立つ入浴剤がおなじみになりました。温泉によっては皮膚表面に細かな泡がたくさんつく炭酸泉もあります。
泡のお風呂は実は毛細血管と緊密な関係です。泡の正体は、ソーダ水と同じ炭酸です。炭酸の刺激によって、血管壁から血管を拡張させる働きのある一酸化窒素が分泌されます。血液は1分間程度で全身を巡るので、全身の血管が拡張し、体を温めたり、ほぐしたりする効果が得られます。
最も手軽なのが固形の入浴剤。炭酸ガスの発生量やプラスアルファの香りなどは製品によって異なるので、好みのものを選ぶといいでしょう。
炭酸はぬるめのお湯によく溶け込むので、36~41度の湯温にじっくり浸かるのがおすすめ。15分くらいすると、炭酸が血管に働きかけてくれます。ただし、入浴剤でも温泉でも、ぬるい湯に長く浸かりすぎると、のぼせて貧血を起こすこともあるので適度に。
重曹とクエン酸があれば自分流バスボムが作れる!
炭酸入浴剤は、重曹とクエン酸で手作りすることもできます。2つの成分が水に触れることで化学反応を起こし、炭酸ガスが発生するためです。好きな香りのアロマオイルやハーブパウダーを加えたり、温め効果をアップさせる塩を加えることで、オリジナルバスボム作りはいかがでしょう?
[ 重曹とクエン酸で手作りバスボム ]
ナチュラル素材で人気の重曹とクエン酸を使えば、
好みの香りのしゅわしゅわバスボムが簡単に手作りできます。
Bath-bombs
基本は重曹とクエン酸。温め効果のある塩を加えるのがおすすめ。好みのアロマオイルやハーブパウダーを加えると、見た目も香りも薬効もアップするので、いろいろ試しても楽しい。
【材料】 (直径6cm程度1個分)
重曹 大さじ4
クエン酸 大さじ2
塩 大さじ2
無水エタノール 適量
精油(エッセンシャルオイル) 5〜6滴
【用具】
スプレー容器(アルコール可のもの)、ラップ、輪ゴム
【保存】
保存容器に入れ、湿気に気をつけて冷暗所で約1カ月。
(1)ボウルに重曹、クエン酸、塩を入れてよく混ぜる。
(2)精油を振り入れて、さらによくなじませる。
(3)無水エタノールを少しずつスプレーし、手で混ぜる。
(4)ぎゅっと握ってみて塊になるくらいが目安。エタノールが多すぎると発泡してしまう。
(5)おにぎりのように丸く握って形作り、ラップで包む。小さめを2つ作ってもいい。
(6)茶巾のようにまとめてさらに形を整え、ぎゅっとまとめて輪ゴムで留める。そのまま1〜2日乾燥させ、固まったら完成。
【ADVICE】
●まとめるのはアルコールで。燃料用のメタノールではなく、無水エタノールを薬局で購入。容器はアルコール耐性のあるものを。
●作るときに発泡してしまうと泡立ちが悪くなるので、エタノールは少量ずつ加え、まだ粉っぽいと感じる程度に。
●重曹は食用を。細かすぎないものがいい。
●塩は精製塩より自然塩がいい。ピンクの岩塩や黒い硫黄入りの塩などでも。
●ラップで包む以外に、シリコンカップに詰めて固めても作りやすい。
『Dr.クロワッサン 毛細血管を増やして、血流力をつける!」(2018年11月15