腸と自律神経は相互に影響し合う関係です。ここまでは、腸の整え方を中心に紹介してきました。自律神経をさらにバランスよくするためには、生活のリズムと心のもち方に注意することも大切です。
理想は日の出る頃に起き、日没後は徐々に副交感神経を優位にし、起床の7時間前に就寝する生活です。体のサイクルは24時間で、昼と夜で交感神経と副交感神経が切り替わってバランスをとっています。
しかし、世の中は24時間活動し、遅くまで仕事をしていたり、深夜までテレビを見たり、さらに寝るまでスマホから離れられないという人も少なくありません。実はこれが急速に自律神経のアンバランスを招いています。
夜はよい睡眠の準備タイムとして、心も体も穏やかにゆるめていくことが大切。就寝直前まで仕事や激しい運動をするのはもちろん、日中の悩みを引きずっていたり、スマホを見続けるのは禁物。交感神経が高まったままでは、深い眠りが得られないからです。
生活パターンを見直して、習慣になっている日課の順番を入れ替えるだけでも効果が上がる場合もあります。また、副交感神経を優位にするために役立つ習慣もあります。ここでは自律神経を整えるために守りたいこと、実行したいことを紹介します。生活リズムを整えるためにも役立ててください。