青いミネストローネの作り方と2つのアレンジレシピ。
撮影・三東サイ スタイリング・矢口紀子 文・松本あかね
ブロッコリー、ズッキーニ、小松菜、セロリ。その名のとおり青物をたっぷり使ったミネストローネ。洗ったりゆでたりと意外に調理に手間のかかる野菜も、こうしてスープにしておけば気軽に食べられるからうれしい。野菜をやわらかく煮込んだスープがあれば、胃腸が疲れ気味の日も心強いというもの。
基本のスープで野菜の滋味を味わったらバゲットを加えて煮れば、ほどよい食べごたえに。朝食はもちろん、軽い夜食にも重宝するバリエーション。具をつぶしたポタージュの優しい味わいも楽しんで。
会食続きで野菜不足と感じたら。
青いミネストローネ
【材料(8人分)】
長ねぎ3本(300g)、ズッキーニ1本(200g)、セロリ1本(120g)、ブロッコリー1株(300g)、小松菜6株(200g)、にんにく2かけ、ベーコン6枚、A[水9カップ、ローリエ1枚、タイム1本、こしょう適量]、しょうゆ小さじ1、塩小さじ1と1/2、こしょう少々、オリーブ油大さじ2
【作り方】
1.野菜を切る。長ねぎは輪切り、ズッキーニは1cm角、セロリは茎は筋を除いて薄切りに、葉はざく切り。ブロッコリーは小さめ小房に分け、小松菜は2cm幅に。にんにくはつぶす。ベーコンは1cm幅に切る。
2.鍋にオリーブ油を熱し、にんにくを弱火で香りが出るまで炒め、ベーコン、長ねぎ、セロリ、ブロッコリーをじっくり15分ほど蓋をして蒸し炒めする。
3.2にAを加え煮立たせ、沸騰したら小松菜とズッキーニを加え、弱火にし20分ほど煮込む。しょうゆと塩・こしょうで味を調える。
*野菜の甘味にセロリのほろ苦さが相まって。クタクタになるまで煮込んだ野菜のおいしさが染み入る。「白インゲン豆やミックスビーンズの水煮缶を入れてもよく合います」
(アレンジ1)固くなったバゲットの活用法にも。
バゲットのせスープ
【材料(2人分)】
上のスープ1/4量、バゲット1/2本、オリーブ油小さじ2、パルミジャーノチーズ(または粉チーズ)適量
【作り方】
1.バゲットは細いものは輪切りに、太いものは大きめの一口大に切り、オーブントースターで焼く。
2.スープを温め、バゲットを加え、さっと中火で煮てオリーブ油を加え、器に盛りパルミジャーノを散らす。
*固くなったパンをスープで煮込むのは、ヨーロッパの家庭でよくするそう。ハード系のパンならほどよいやわらかさに。遅く帰ってきた家族の夜食も、これなら億劫がらずに用意できそう。
(アレンジ2)寒い日の朝食は温かいポタージュを。
グリーンポタージュ
【材料(2人分)】
上のスープ1/4量、牛乳1カップ、ヨーグルト大さじ3、塩小さじ1/4
【作り方】
スープをミキサーなどで攪拌し、牛乳、ヨーグルト、塩を加えてよく混ぜ、温める。
*スープをミキサーにかけて、牛乳とヨーグルトを混ぜるだけ。単調な味になりがちなポタージュも、ヨーグルトの酸味で軽やかに。「牛乳や生クリームとは違った味の奥行きが出ます」
堤 人美(つつみ・ひとみ)さん●料理家。雑誌、テレビ、広告など多方面で活躍中。著書多数。『野菜がおいしいのはスープだから』(学研プラス)ほか。
『クロワッサン』1012号より
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