中国語で、食べることは「吃(チー)」、飲むことは「喝(ホアー)」。そして、ご飯を食べることは「吃飯(チーハン)」で、お粥を食べることは「喝粥(ホアージャオ)」という。
「つまり、お粥は飲むものという考え方。主食であると同時に水分もしっかり補給してくれるのがお粥なのです」
主食だからお粥に味付けはなし。また、お米だけでなく穀物類もたっぷり使うのがおすすめだ。
「体を健康に保つには、しっかり食べて、きちんと出すことが大切。穀物はその働きを助けてくれるんですよ」
今回は、体にいい五色の穀物が入ったお粥を紹介してもらった。
「白、黒、赤、青、黄。それぞれに働きがあります。例えば湿気を払う赤い小豆は体のむくみをとりますし、緑豆は体にこもった熱を取り除いてくれます」
お粥の作り方のコツは、鍋を火にかけたら、あまり混ぜないこと。
「混ぜるとお米や穀物の粒の外側だけ溶けてしまいます。火加減を調節して、鍋中をうまく対流させて炊いてください」