「若いころからあまり病気をしたことがないんです。頭痛が起きたこともないし、風邪もひかない。四十肩もありませんでした。唯一、冬は手荒れと唇荒れがひどかったのですが、タンパク質を摂るようになり、改善されました」
と語るのは、本誌連載などでもおなじみ、作家の山口恵以子さんだ。
主食にお米を食べるのは週に2度ほどという、ゆるやかな糖質制限を行いながら、タンパク質たっぷりの食事が健康の土台になっている。
「糖質制限をすると、いまの食事から炭水化物を抜くだけという人が多いようですが、それだと栄養不足になってしまうことも。動物性・植物性のタンパク質とミネラルを多く含んだ野菜を充分に摂ることが必要と、管理栄養士さんに教わりました。夏は肉野菜炒め、冬は鍋が多いです」
かつおだしやこんぶだしベースの鍋はおろしポン酢で、水炊きにはごまだれを、味噌を入れて石狩鍋にしたり、キムチチゲや豆乳鍋にしたり。
「ベースのスープで変化をつけるようにすれば、毎日でも飽きません。鍋は、野菜がしぼむのでたくさん食べられますし、体がしっかり温まります。なにより、料理する時間がないときに、手軽に作れていいんです」