1日の適正な排尿回数は4〜8回。それ以上でもそれ以下でもよろしくない。とくに1日に9回も10回も排尿する人は明らかな頻尿。また、トイレに行く前に尿もれしてしまうのが尿失禁。
関口由紀さんによれば、
「放っておいても死ぬことはないけれど、生活の質が下がる病気をQOL疾患と言いますが、頻尿や尿もれはまさしくそれ」とのこと。
まず尿もれには大きく2つの種類がある。ひとつは咳やくしゃみをしたとき、運動時などにもれてしまう腹圧性尿失禁。もうひとつは、急に強い尿意を感じて、我慢できずにもれてしまう切迫性尿失禁。
「尿もれの有無にかかわらず、切迫した尿意を感じるのが過活動膀胱という病気です。過活動膀胱のうちの6割くらいの人に切迫性尿失禁が見られます」
尿もれのない過活動膀胱の人には当然、1日に何度もトイレに駆け込む頻尿の症状があるという。