ウー・ウェンさんに教わるレタス丸ごとシンプルレシピ
撮影・青木和義 文・太田佑子
【夏の水分は、 野菜を丸ごと使って たっぷり摂りましょう。】
レタスの オイスターソース炒め
年中出回っているレタスも今が旬。「ほんの少しのお酒が呼び水となって、レタス自体の水分とおいしさを引き出してくれます」。表面に汗をかいてきたら調味料を加えて一気に仕上げる。しゃきしゃきの歯ごたえが楽しい。
【材料(4人分)】
レタス 1個
酒 大さじ2
オイスターソース 大さじ1
粗塩 ひとつまみ
こしょう 少々
油 大さじ1
【作り方】
1.レタスは3cm幅のくし形に切る。
2.フライパンに油を入れてレタスを並べ、火にかける。
3.パチパチと音がしてきたら酒を振って蓋をする。
4.2分蒸し煮し、レタスが汗をかいてきたら、オイスターソース、塩を入れ、全体を混ぜて火を止め、こしょうをふる。
レタス丸ごとスープ
「夏の体は意外に冷えています。体の湿気を追い出すにはスープがおすすめ」。桜えびだけなのに旨味たっぷりのスープに、ほっとひと心地。「簡単にできるので忙しい朝にも。私もレタス半分くらいペロリと食べちゃいます」
【材料(4人分)】
レタス 1個
桜えび 3g
粗塩 小さじ1
水 4カップ
こしょう 少々
片栗粉 大さじ1(水大さじ2で溶く)
ごま油 小さじ1
【作り方】
1.鍋に水、桜えびを入れて火にかけ、煮立ったら、弱火にして蓋をし、そのまま5分煮る。
2.一口大に切ったレタスを、1に入れる。煮立ったら、粗塩を加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
3.ごま油を入れ、こしょうをふり、香りづけをする。
気温が高いうえに湿気も多い日本の夏。つい冷たいものに手が伸びてしまうが、「中国では、自分の体温より低いものは、体に入れるなと言われて育ちます。だから夏場の水分は、瑞々しい夏野菜から摂ることがおすすめです」とウー・ウェンさん。
またこの季節は、冷房の効いた屋内と灼熱の屋外との温度差などで、自律神経も乱れがちに。
「そんなときは香味野菜が乱れた気を整えてくれます。大葉やミョウガなど日本にはおいしい香味野菜があるんですから使わない手はないですね。そして、疲れにくい体を作るには、上質なタンパク質が必要です。脂肪の少ない赤身肉や鶏肉、白身魚をさっぱりとした味付けでいただきましょう」
ウー・ウェンさん●料理家。素材のおいしさを少ない調味料と手順で引き出すのがウーさんの料理の真骨頂。読者の要望を受け『北京のやさしいおかゆ』が復刊されたばかり。
『クロワッサン』999号より
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