大葉の醤油漬け──松田美智子の「くらしの歳時記」
古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「大葉の醤油漬け」。
撮影・鍋島徳恭
あまった大葉を醤油に漬けておくだけで、無駄なし美味
毎年夏の初めに大葉の苗を1株買って、ポットに植えます。いつでも大葉が手元にあるのが便利なのですが、8月に入ると、なぜか大葉が硬くなって、葉の緑色も薄くなってきます。日差しが強すぎたり、肥料不足が原因のようです。そこで大葉を買うことになるのですが、1束10枚が使いきれず2〜3枚残ると、ダメにしてしまうことが重なり、「もったいない!」。そこで醤油に漬けたのが始まりでした。韓国のデパ地下で見たえごまの葉の辛子醤油漬けがアイディアの元です。これがイケました。無駄にならない。常備菜と調味醤油が一つの密封容器でまかなえて、醤油を足しながらなんと、我が家の大葉の醤油漬けは10年選手です。時々容器は洗いますが漬けるだけ! 一口残ったご飯を巻いていただいたり、細かく切って冷やっこに、大量消費したいときは刻んで焼飯に。大葉も、漬け汁の醤油も使います。大葉の醤油漬け、ぜひ、ぜひ、お試しください。
容器はガラスがおすすめです
煮沸したガラスの密封容器、大葉、醤油、清潔な重しになるもの(ビー玉)を用意。大葉を洗い、水分を押さえる。容器に大葉を入れ、大葉が浮かないようにビー玉をのせ、醤油を大葉が隠れるくらい注ぐ。空気を抜くように容器の蓋をし、冷蔵庫で1週間置き、ビー玉を外す。後は適宜大葉があまったときに足し、醤油もなくなってきたら足す。写真は長芋の皮を剥き、縦半分に切って板に伏せて置き、すりこぎ等の棒で叩いて一口大に切り、ちぎった大葉の醤油漬けと漬け醤油、米酢を少し加えて和えたもの。
『クロワッサン』1174号より
広告