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【自然災害編】豪雨、猛暑、土砂災害——正しく対処できる「初動」の心得

自然災害発生時は予想外のことが起こる。居場所や状況別で変わる初動を確認。突然の事態に直面しても慌てないよう正しい知識を持っておこう。危機管理アドバイザー・国崎信江さんが解説します。

イラストレーション・米村知倫 文・山口美智子

【自然災害編】豪雨、猛暑、土砂災害——正しく対処できる「初動」の心得

【豪雨】
冠水する前にいち早く避難所に行く

冠水する前なら避難所、冠水後は自宅の上階へ。車はアンダーパスを迂回して。「地震と比べれば予測しやすいものの、豪雨は積乱雲や連なる線状降水帯によって突然起こります。『大気の状態が不安定』と聞いたら警戒モードに。雷や雹、竜巻、突風の可能性も。家が安全なら外出を避けて」

【自然災害編】豪雨、猛暑、土砂災害——正しく対処できる「初動」の心得

【山火事】
家と道路に水をまき思い出の品は車に移す

火の粉による火災を防ぐため、地域と連携して自宅や道路に水をまく。火の粉が自宅に入らないよう窓を閉めて待機し、避難指示に従って。「街全体が燃えることはほぼないので、山火事が迫ってきたら、買い直せるものは諦めて避難を。家から持ち出すのは買い直せない思い出の品だけに」

【猛暑】
クラッときたら姿勢を低くし転倒防止

クラッときた次の瞬間に倒れて頭を打つ人が多い。まずは姿勢を低くし、ガードレールなどにつかまって水分を取り、休める場所へ移動する。暑さ指数が危険レベルの時間帯は商業施設や図書館に滞在し、外にいる時間を極力減らそう。「ネッククーラーやハンディファンも活用しましょう」

【雪で立ち往生】
車で避難する場合は「雪の壁」に注意する

大雪で動けなくなった場合、雪がマフラーを塞いで排気が逆流し、一酸化炭素中毒になる恐れが。車の周りは小まめに雪かきを。「エンジンを切ったら衣類やカイロで体を温めて。また、路面凍結や大雪で交通機関が麻痺すると物流が止まるため、予報が出たら食料、水、燃料は多めに入手を」

【自然災害編】豪雨、猛暑、土砂災害——正しく対処できる「初動」の心得

【土砂災害】
山から異臭、小石が転がる……。予兆があればすぐに避難

山からいつもと違うニオイがする、小石がカランコロンと転がる音がする、などが危険サイン。その場を離れるか、難しい場合は家の2階以上の窓のない部屋へ。「土砂災害は地震でも台風でも起こるもの。晴れても地盤の保水力などが限界を超えて突然崩れることも。1週間程度は警戒を」

【自然災害編】豪雨、猛暑、土砂災害——正しく対処できる「初動」の心得

【火山噴火】
窓から即座に離れて窓のない部屋へ移る

噴火による空気の振動で窓が割れる場合があるため、窓から離れるだけでなく、窓のない部屋へ移動する。「火山灰の実体はガラスの粒子。肌に付着した火山灰を手で払うと擦り傷だらけになるので、こすらず水で洗い流すか、ドライヤーの風などで飛ばして。肌を露出させないほうが安心」

  • 国崎信江 さん (くにざき・のぶえ)

    危機管理アドバイザー

    危機管理教育研究所代表。防災スペシャリストとして実践的な防災・防犯対策を提唱。著書に『ぼくらの災害サバイバルBOOK』(主婦の友社)など。

『クロワッサン』1172号より

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