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賃貸の戸建てで、お金をかけずに金継ぎ教室【自宅で夢を叶える住まいの工夫②】

住まいでもある賃貸の戸建てで、金継ぎ教室を始めた漆修繕家の清水真由美さん。自宅で教室を開く際の工夫や、その良さを聞きました。

撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒

「うつわ継ぎ 山鳥」主宰・清水真由美(しみず・まゆみ)さん 2011年に金継ぎを習い始め、2012年から修繕請負、2017年からは講師も務める。現在、修繕のほか、横浜と東京を拠点に少人数制の教室を主宰
「うつわ継ぎ 山鳥」主宰・清水真由美(しみず・まゆみ)さん 2011年に金継ぎを習い始め、2012年から修繕請負、2017年からは講師も務める。現在、修繕のほか、横浜と東京を拠点に少人数制の教室を主宰

漆修繕家の清水真由美さんが金継ぎ教室の講師を始めたのは、2017年。近所のギャラリーからの誘いがきっかけだった。自宅でも教室を開くようになったのは、2022年からだ。

「夫が体調を崩し、もう少し収入を増やしたいと思ったときに、家賃もかからず、移動時間も省ける自宅で教室ができないかと考えました。夫も賛成してくれて、賃貸なので大家さんにも話したところ、快く了承してくれました。リフォームなどはできないけれど、玄関を入って左側の夫が寝室として使っていた和室を教室にすれば、動線もいいと気がついたんです。独立した娘の部屋が空いていたので、夫の寝室はそちらへ移しました」

なるべくお金をかけずにスタートしようと、テーブルは教室を始めることを前提に、習っていた蒔絵教室の講師から譲り受けた。生徒のコート掛けにしている衣桁は、処分しようとしている近所の人から引き取ったのだそう。金継ぎに使う道具も、欠けた皿や使っていない醤油差しなど、あるもので代用している。

奥のテーブルが蒔絵教室の講師から譲り受けたもの。教室に敷く絨毯は赤と決め、『西洋民芸の店 グランピエ』で購入。教室は最大4名。長く通う気心の知れた生徒が多い
奥のテーブルが蒔絵教室の講師から譲り受けたもの。教室に敷く絨毯は赤と決め、『西洋民芸の店 グランピエ』で購入。教室は最大4名。長く通う気心の知れた生徒が多い
使っていなかった醤油差しやお猪口、お重を利用。本漆によるかぶれ対策にグリセリンカリ液スプレーも常備している
使っていなかった醤油差しやお猪口、お重を利用。本漆によるかぶれ対策にグリセリンカリ液スプレーも常備している

「購入したものは、絨毯と椅子2脚だけ。古い日本家屋なので冬は寒いんです。ホットカーペットが必須なので、その上に敷く絨毯は奮発しました」

水曜から土曜の13時〜16時に教室を開催。その合間に家事をしたり請け負っている修繕の仕事を進めたりすることも。

「住まいで教室を開くと、技術だけではなく直した器が生活の中でどうなじんでいくか、経年変化も含めて伝えられるんです。これからも暮らしに根ざした金継ぎを提案していきたいと思っています」

教室の最後は、清水さんが修繕した器でお抹茶のおもてなし
教室の最後は、清水さんが修繕した器でお抹茶のおもてなし

『クロワッサン』1167号より

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