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【アムジェン】その目の不調はもしかしたら……。甲状腺眼症を知っていますか?

更年期症状と似ていて気づきにくいこともある「甲状腺の病気」。どんな病気でどんな注意が必要?

撮影・中島慶子 イラストレーション・小林マキ 文・小沢緑子

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【アムジェン】その目の不調はもしかしたら……。甲状腺眼症を知っていますか?
 
 

最近こんな症状が気になっていませんか?

「首の前部にある甲状腺から甲状腺ホルモンが分泌されますが、分泌量が過剰になる代表的な病気がバセドウ病です。慢性甲状腺炎とも呼ばれる橋本病は、甲状腺ホルモンが不足していることもありますが、正常のこともあります。そのように甲状腺の働きに異常があると更年期と似た症状がみられることもあり、区別が大切とされています」と、甲状腺疾患専門病院「伊藤病院」内科医長の吉原愛さん。

特にバセドウ病は疲れやすさ、多汗、動悸、イライラしやすいなど更年期と似た症状が生じるほか、目に症状を伴うことがあり、目の乾きや異物感(ごろごろした感じ)、涙が止まらない、加齢に伴う疲れ目やドライアイと思ってしまう場合もある。

「症状がさまざまなため、甲状腺の病気と気づかないこともあります。注意が必要です」

そもそも甲状腺の病気とは? 女性は特に気をつけるべき?

「甲状腺ホルモンは体の代謝を一定に保ち、新陳代謝を促すために重要で、分泌が正常に保たれてこそ、体じゅうの健康を維持できます。その量が過剰になるバセドウ病は男性より女性に多く、特に20〜50代の女性の発症率が高い(※1)とされています。遺伝するとは限りませんが、家族の中で症状がみられることもあります。体調の変化に気づいたときには親子で気にかけてほしいと思います」

またバセドウ病では目の症状を伴うことがあり、軽症例を含めると約20〜30%にみられる(※2)とされている。

「甲状腺眼症には目の違和感のほか、まぶたの腫れや目が閉じにくい、目の突出、物が二重に見える(複視)、右目と左目の向きがそろいにくくなる(斜視)などの症状がみられることがあります」

甲状腺眼症で目に症状が現れるのはなぜ?

バセドウ病と関連してみられる病気に「甲状腺眼症」がある。

これは免疫の異常が関与すると考えられている(※3)。

「もともとバセドウ病は、本来は体を守るはずの免疫の働きに異常が生じ、主に甲状腺に影響が及ぶ自己免疫の病気。そんな免疫の異常が目の周辺の組織にも影響することがあります(下イラスト参照)。その結果、炎症が生じて目に症状が現れることが。これが甲状腺眼症です」 たとえば、まぶたや目の周りの組織に炎症が起きると、まぶたの腫れやドライアイになったり、目の奥の組織が腫れたり増えたりすると眼球が前に押し出されて突出し、見えにくさや見た目の変化につながることもある。

「症状が進行するとQOL(生活の質)が低下する可能性も」

目の周りに症状が起こるしくみ

まぶたや目の周りにある組織、目の奥にある眼球を動かす筋肉や脂肪組織に炎症が起きる。するとそれらが腫れることで、目の違和感、見え方、見た目の変化などさまざまな症状が生じる
まぶたや目の周りにある組織、目の奥にある眼球を動かす筋肉や脂肪組織に炎症が起きる。するとそれらが腫れることで、目の違和感、見え方、見た目の変化などさまざまな症状が生じる

放置せず、医療機関へ。早めの相談が大切です

甲状腺眼症では自然に軽快する場合もあるが、活動性の炎症がみられる時期(活動期)には治療によって炎症が抑えられて治療効果が期待できるとされている(ピンク色の下線)。一方、治療しない場合には炎症が落ち着いたあと症状が残ることもある(オレンジ色の上線)
甲状腺眼症では自然に軽快する場合もあるが、活動性の炎症がみられる時期(活動期)には治療によって炎症が抑えられて治療効果が期待できるとされている(ピンク色の下線)。一方、治療しない場合には炎症が落ち着いたあと症状が残ることもある(オレンジ色の上線)

バセドウ病に伴う甲状腺眼症かどうかを判断するには、甲状腺に関連するホルモンや自己抗体等の検査を行う必要がある。

「内科、婦人科などでも相談はできます。かかりつけ医など最寄りの医療機関に“甲状腺の検査を受けたい”と伝えるとよいでしょう。バセドウ病や甲状腺眼症の疑いがあれば、必要に応じて専門医(甲状腺内科や内分泌内科)を紹介されることがあります」

バセドウ病や甲状腺眼症は、急激な変化というより、症状が少しずつ現れることが多く、気づきにくいこともあるというが。

「症状が進行すると改善が難しくなるケースもあります(上グラフ参照)。治療の選択肢も増えています。気になる不調をそのままにせず、早めに相談してみてください」

見逃したくないサインは? セルフチェックはできる?

バセドウ病や甲状腺眼症の可能性に気づく手がかりとなるのが更年期の不調と重なる症状。

「バセドウ病は、急な体重減少、疲れやすい、暑がりになり汗をたくさんかくようになった、脈が早くなるといった変化のほか、手の震え、食べても体重が減るといった症状が受診の目安になることがあります」

甲状腺眼症の症状は左のチェックリストを参考に。

「目の症状も多様。知っておくと、甲状腺の病気?と気づきやすくなります。もし症状が続くようなら医療機関で相談を」

さらに吉原さんは加える。

「気になる変化に気づきやすくするためにも、日頃から自分の体を気遣う時間を。体に敏感になることは、将来の健康を守るためにも役立つと思います」

「甲状腺眼症」セルフチェックリスト

気になる症状のある人は、医師に相談の上、 専門的な診断を受けるようにしてください
気になる症状のある人は、医師に相談の上、 専門的な診断を受けるようにしてください

監修
オリンピア眼科病院 神前あい、伊藤病院 渡邊奈津子
Terwee CB, et al. Br J Ophthalmol 1998; 82(7): 773-779より作表
※片目で見てダブって見える場合は乱視の可能性もあるため、必ず両目で確認してください。視力の悪い人は眼鏡をかけた状態で。近くのものではなく、少し遠くのものを見るように(ドアの端、窓の桟、カレンダーなど)

出典
※1、3 Smith TJ, Hegedus L (2016) Graves’ Disease. N Engl J Med 375:1552-1565.
※2 Watanabe N, Kozaki A, Inoue K, et al. “Prevalence, Incidence, and Clinical Characteristics of Thyroid Eye Disease in Japan.”Journal of the Endocrine Society. 2024.

 
 
提供・アムジェン株式会社 資材番号:CA260009OT1

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