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頭痛、膝痛、腰痛──ツボ押しで「痛い」「つらい」の症状をたちまち解決!

体のあちこちに感じるコリは不調のサイン。そして治療のポイントでもあります。凝りやすい場所を自分で押して、軽やかな体を取り戻そう。

イラストレーション・服部あさ美 文・松本あかね

軽く押しただけなのに飛び上がるほど痛い。コリは体の各所の不調と深い関係がある。「東洋医学では『気(エネルギー)・血(血液)・水(体液)』の3要素が絶えず体内を循環することを健康の証しと考えますが、何らかの理由で流れが滞るとその部位に痛みが現れます。滞りがコリになり、コリが滞りの原因にもなるのです」と鍼灸師の柳本真弓さん。そのため、気になるコリを解消することが不調の改善につながる。「体にはたくさんのツボがありますが、凝りやすい場所、不調の出やすい場所は体質的に決まってくるので、ちょくちょくほぐしておくと大事にいたらずに済みますよ」

体を巡る「経絡」と「ツボ」──「経絡」は「気・血」を運ぶルートのこと。臓器に対応した経絡が体じゅうに張り巡らされており、不調が生じると経絡上の「ツボ」に反応が現れる。「ツボ」は外界との出入り口と考えられている
体を巡る「経絡」と「ツボ」──「経絡」は「気・血」を運ぶルートのこと。臓器に対応した経絡が体じゅうに張り巡らされており、不調が生じると経絡上の「ツボ」に反応が現れる。「ツボ」は外界との出入り口と考えられている

頭痛・頭重感

頭痛は2つの原因が考えられる。1つは気・血の流れが滞った部位が痛む場合。もう1つはコリによって気・血が行き渡らず痛みが起きる場合。頭重感は頭部の血流の滞りが原因。いずれもコリを取り、流れを促して解消する。

頭痛、膝痛、腰痛──ツボ押しで「痛い」「つらい」の症状をたちまち解決!

懸釐(けんり)
[見つけ方・押し方] 眉尻と目尻の中間から水平に生え際までたどり、少しくぼんだところ。人差し指・中指・薬指の3本でもみほぐす。親指で強めに押さえても。
[ツボ説明] 押すとズキンとした痛みを感じる。緊張性の頭痛の場合は優しくもみほぐすように、偏頭痛の場合はじーっと押さえるとよい。

頭痛、膝痛、腰痛──ツボ押しで「痛い」「つらい」の症状をたちまち解決!

天柱(てんちゅう)
[見つけ方・押し方] 首の付け根と後頭部の境目にあるくぼみの両脇。首を支える僧帽筋の上にある。天柱に左右の親指を当て、頭をやや後方に傾けて圧をかける。
[ツボ説明] 頭重感のほか、首コリ・肩コリ、眼精疲労にも効果のあるツボ。緊張した筋肉をダイレクトにほぐし、コリを流すことによって頭の重みを取っていく。

膝痛

座りっぱなしで膝の周りの血流が悪い人や太ももの内側の筋肉(内転筋)が使えていない人に多い。膝痛に関連するツボはコリを自覚しにくく、放置してしまいがち。下半身全体の血流をよくすることで改善につながる。

頭痛、膝痛、腰痛──ツボ押しで「痛い」「つらい」の症状をたちまち解決!

陰包(いんぽう)
[見つけ方・押し方] 膝から拳1個上の内もも(内転筋)の上。押すと痛いところ、コリコリしているところをもみほぐす。力を入れたいときは親指を重ねて当ててもむ。
[ツボ説明] 下半身の血流を促すツボ。下半身全体が温かくなり、膝下、足先までしっかり温まる。内ももには大きな動脈が通っており、骨盤内の血流に影響する。

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鶴頂(かくちょう)
[見つけ方・押し方] 膝の皿(膝蓋骨)上縁の真ん中。親指で皿を軽く動かし、ツボ周辺の筋肉とコリを縦横に切るようにもみほぐす。膝の周りまでさするとよい。
[ツボ説明] 慢性的な膝の痛みに効果のあるツボ。膝の皿には膝関節の伸展機能を司る筋肉がついており、硬くなりやすい。このコリをほぐすと痛みが和らぐ。

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陰陵泉(いんりょうせん)
[見つけ方・押し方] ふくらはぎの内側を下からなぞり上げ、指が止まるところ。膝の内側。親指で押し、コリを感じる場合はもみほぐす。上に向かって流してもよい。
[ツボ説明] 水の流れをよくしてむくみを取り、重たい感じを解消するツボ。骨際の深い位置にあり、腫れやすく、水が溜まっている人も多いポイントである。

腰痛

膝裏・腰には腰痛に効くツボが集中している。特に坐骨神経痛など腰への負担が大きい症状のある場合は、腰全体が硬くなりやすい。「環跳」「大腸兪」「腎兪」を一緒に刺激するとさらに効果が期待できる。

頭痛、膝痛、腰痛──ツボ押しで「痛い」「つらい」の症状をたちまち解決!

委中(いちゅう)
[見つけ方・押し方] 膝の裏側のくぼみの真ん中。痛いほうの膝の裏が凝っている場合が多い。両手の親指以外の4本の指先で、ぐりぐりとコリをほぐして流すイメージ。
[ツボ説明] 腰痛に由来するコリが最も現れやすい場所で、ぎっくり腰、坐骨神経痛など腰痛全般に効く「腰痛のツボ」。膝関節の腫れ、背中の血流の滞りも改善する。

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環跳(かんちょう)
[見つけ方・押し方] お尻に力を入れたときにできるくぼみにあるツボで、お尻の中央より少し外側。テニスボールか筋膜ローラーの上に乗ってほぐす。
[ツボ説明] 低気圧や多湿、寒さなどによって股関節の周辺組織が刺激されて痛みがあるとき、反応としてコリが出やすい場所。筋肉の緊張をほぐすと痛みが和らぐ。

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大腸兪(だいちょうゆ)
[見つけ方・押し方] 骨盤の一番上のライン上にあり、背骨から指2本分外側にある。左右で硬さの差がなくなるまで、両手の指4本を使ってもみほぐす。
[ツボ説明] 骨盤内部の血流をよくし、腰部の緊張を改善するツボ。人体の構造上、腰痛が頻発する好発部位で、ぎっくり腰が現れやすいポイントでもある。

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腎兪(じんゆ)
[見つけ方・押し方] ウエストに手をひっかけるように置いたときに親指が当たり、押すと気持ちがよいところ。親指、または両手の指4本でもみほぐした後、温めても。
[ツボ説明] 成長・生殖といった生命の根源的な機能を担う腎に関わるツボ。腰痛と関係が深く、腰部の血流を促し、加齢や過労による重だるい痛みを和らげる。

  • 柳本真弓

    柳本真弓 さん (やなもと・まゆみ)

    「目白鍼灸院」院長

    テレビ、雑誌で健康・美容に関する東洋医学のメソッドを伝える。著書に『なんとなく疲れる・つらい・痛いを解消する「ツボ」図鑑』(中央公論新社)ほか。

『クロワッサン』1159号より

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