「ほかと同じ動きをしない」「賢いキャンセル待ちを」──さすがは目の付け所が違います！ 旅行ジャーナリスト村田和子さんに教わるお得な旅の情報 Vol.1

人気シーズンになると宿の価格は急騰するのが世の流れ。加えて、昨今はインバウンドの人々との争奪戦もせねばならず、しかも彼らは海外からやってくるので初動が早い。では、どうする？

そんな時代は“ズラす”をキーワードに旅を考えてみるのはどうでしょう、と提案するのは旅行ジャーナリストの村田和子さんだ。

「繁忙期や週末を避けるというのは基本かと思いますが、それだけではなく場所もズラしてみると意外な穴場が見つかります」

例えば宿は京都なら市内ではなく滋賀県の大津市（京都駅から電車で約10分）、東京なら渋谷ではなく五反田にすると割安だ。

「私は旅行先もズラします。先日は愛媛県の大洲市と秋田県の秋田市を訪れましたがとても新鮮でした」

大洲は「臥龍山荘」、秋田は「赤れんが郷土館」を見学。建築好きの好奇心を満たす素敵な旅となった。

村田さんによれば、人気の宿はキャンセルが出てもすぐに埋まるので予約は難しくなっている。

「予約に動きが出るのはキャンセル料発生日の1週間前から前日くらいの間なので、まずこの期間をこまめにチェックしましょう」

さらには、こんな情報も。

「キャンセル圏内に入ると、旅館やホテルは1泊2食付きを食事なしプランに変えることがあります。これは、部屋はギリギリまで売れるけど、食材のムダを出さないための工夫によるものです」

食事だけでなく、トータルで格安価格になる場合も。