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触ることでお腹を整える、一日に2〜3分でできる腸もみ術。

一日にわずか2〜3分、お腹をもむだけで腸の働きが整う方法を、セラピストの真野わかさんに教えてもらいました。

撮影・青木和義 モデル・NOZOMI ヘア&メイク・遠藤芹菜 スタイリング・白男川清美 文・辻さゆり

「腸はもむほどに温かく柔らかくなり、動きもよくなってきます」

そう話すのは、20年前から腸もみを提唱し続けているセラピストの真野わかさん。
腸には小腸と大腸があり、小腸は栄養分を吸収するインプットの役割を、小腸を取り巻く大腸は不要となったものを排泄するアウトプットの役割を担っている。日々休みなく働く腸をケアすることで、さまざまな体のトラブルを解決することができるのだ。

手法は簡単。一日2〜3分、短ければ1分でもOK。肌に直接触れるのでもいいし、服の上からでも構わない。真野さんは朝起きた時とお風呂の中の日に2回行うことを20年続けている。

「腸の動きがよくなったことで老廃物を溜め込まなくなり、便秘体質や肌の状態が改善しました。さらに体温が上がって免疫機能が高まったのか、風邪もひきにくくなりました。続けていけばいくほど、体調の変化や感覚がわかってきます。まずは2週間から3週間は続けてみてください」

コツはリラックスした状態で呼吸に合わせ、力を入れすぎずに行うこと。

「腸はビビりなんです。ストレスやプレッシャーが大の苦手なので、とにかくやさしくもんであげてくださいね」

触ることでお腹を整える、一日に2〜3分でできる腸もみ術。

〈 楽しく続けるポイント 〉

1.時間
起床時や寝る前の布団の上、ソファでテレビを見ながら、入浴中に行うのがおすすめ。

2.回数
短い時間で構わないのでとにかく続けることが大事。一日に何回やってもOK。

3.呼吸
自然な呼吸もしくは息を吐きながらやさしく押し、吸うタイミングで手の力を抜く。

4.強さ
心地よいと感じる強さで。指を立てぐいぐいと痛みを感じるまで押すのはNG。

5.姿勢
下が4つの基本姿勢。共通しているのは、腹筋を使わずリラックスして行える姿勢。

椅子に座って(1)

深めに腰掛けて背中を少し丸める。
深めに腰掛けて背中を少し丸める。

椅子に座って(2)

浅めに座り、背もたれに寄りかかる。
浅めに座り、背もたれに寄りかかる。

寝転んで

仰向けに寝て、両膝を立てる。
仰向けに寝て、両膝を立てる。

浴槽の中で

浴槽に寄りかかり、膝を少し立てる。
浴槽に寄りかかり、膝を少し立てる。

基本の小腸もみ

小腸は胃と大腸の間にあり、栄養分と水分の吸収や免疫を司る働きをしている。働きがよいと老廃物が溜まりにくいので、ダイエットや美肌に大きく関わる臓器だ。同時にウイルスや細菌の侵入を防ぐ免疫とも深い関わりがある。

「夏は冷房や薄着に加え、冷たいものをとる機会も多く、思った以上にお腹は冷えがちです。小腸をもむとお腹がぽかぽかと温かくなるので冷え対策になります。体温が上がれば免疫機能も高まるので、夏風邪予防にうってつけです」

自然な呼吸で手に力を入れすぎないようにしながら、10周で1分を目安にゆっくりと。

「せわしくやってしまうと、腸本来の動きから遠ざかり緊張状態になってしまいます。腸が心地よく動き、ストレスを感じにくいのがこの速度なのです」

〈 手の組み方 〉

両手の平でピンポン玉を包み込むように重ねる。どちらの手が上でもOK。右のように指を組むやり方でも。
両手の平でピンポン玉を包み込むように重ねる。どちらの手が上でもOK。右のように指を組むやり方でも。

〈 もむ場所 〉

小腸はおへそを中心に手の平で覆えるくらいの位置にある。おへそのまわりをぐるりと押すイメージで。
小腸はおへそを中心に手の平で覆えるくらいの位置にある。おへそのまわりをぐるりと押すイメージで。

ポイントは力を入れすぎず息を止めないこと!

両手を組んでおへそを覆うようにお腹の上に置き、手の位置を変えずに手首を使って時計回りに、1周約6秒を目安に10周させる。時間があれば20周、30周でも。お腹に強い痛みや不快感がなければOK。
両手を組んでおへそを覆うようにお腹の上に置き、手の位置を変えずに手首を使って時計回りに、1周約6秒を目安に10周させる。時間があれば20周、30周でも。お腹に強い痛みや不快感がなければOK。

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