野菜を干からびさせてしまう…など、冷蔵庫の〝もやもや〞解消アイデア集。
調理道具がすぐ出てこない、たわしに詰まるゴミが気になる……。そんな毎日の台所仕事にありがちな、小さなストレス。とっておきの解決法を、料理家の瀬尾幸子さんと食品ロス削減アドバイザーで冷蔵庫収納家の福田かずみさんが教えます。
文・新田草子
【冷蔵庫】「入れっ放し」問題、解決のカギは保存方法に。
(もやもや1)冷蔵庫に入れた食べ物をそのまま忘れてしまう。
●中身が見える容器に入れ、日持ちしないものは手前に。
お総菜も保存食も、必ず中身の見える入れ物に。その上で紅しょうがや味噌などは奥に、すぐ食べるものは手前に置きます。自分の記憶力を過信せず、ひと目で分かるようにするのが「ゴミ箱予備軍」を減らすコツ。(瀬尾さん)
(もやもや2)使いかけの野菜を干からびさせてしまいがち。
●すのこ付きの抗菌密閉容器に集合させて保存。
鮮度よく保てる専用容器に集め、献立作りもここを覗くことから始めます。きゅうりや玉ねぎなどは向きませんが、たいていの野菜に使え、葉物には特におすすめ。ラップ不要なところも高得点。(福田さん)
(もやもや3)冷蔵庫に謎のニオイが充満……。
●ニオイの大きなもとである漬物は袋ごと空き瓶へ。
福神漬けなどの漬物は、袋ごと空き瓶へ。移し替える手間がかからず、雑菌に触れる確率も低くなるので衛生的です。万が一倒れても安心。レトルトパウチのタレなどもこの方法で保存します。(福田さん)
(もやもや4)使い切れない野菜を持て余してしまう。
●新鮮なうちに、塊のまま冷凍保存。
使い切れない野菜は、〝貯金〞する感覚で早めに冷凍します。ある程度塊のまま凍らせると用途が広くなり、冷凍焼けも防げます。キャベツやねぎはそのまま、にんじんや大根は10分ほど解凍すると切りやすいです。(福田さん)
『クロワッサン』1067号より