「目の上の前髪」で、可愛らしさを演出。
イメチェンしたいと思ったら前髪から始めてみるのも手!
EMMA GINZAヘアスタイリストのNAOMIさんにポイントを聞きました。
撮影・玉置順子(t.cube)、中島慶子(物) スタイリング・白男川清美 イラストレーション・ イオクサツキ 構成&文・薄葉亜希子
目の上の前髪は、くるんと下ろして可愛らしく。
流し斜め前髪
●女性らしい柔らかい表情を引き立てて。
目元の印象を高める目の上の前髪。程よくすき間を取り入れながら、下ろして流す前髪は大人の可愛らしさを叶える王道のスタイルだ。
「毛先に丸みがほしいのでブローではなくヘアアイロンを。軽く巻いてから流す方向は6:4パートと同じように自然な毛流れに合わせて。収まりがよくきれいに一日保てます」
根元からストレートアイロンを通し、毛先は内側に丸めるようにして流す。毛先にニュアンスを出す程度にヘアバームを少量つける。
フル下ろし前髪
●厚め&重めに下ろしてキュートさを加味。
前髪を流さず、厚めにして下ろすと可愛らしさがさらに増す。
「指で仕上げると束っぽくなるので、重さを出して面を生かすにはコームが便利です。前髪の中央はとかして下ろし、両端はこめかみに沿うように目元からサイドへ流れる動きをプラス。後ろへの毛流れを加えて、甘く幼く見えすぎるのを防いで」
前髪全体にヘアバームを少なめにつけてから、コームを使って根元からまっすぐとかす。くし目の細かいコームにすると面がきれいに出る。
イメチェンしたいと思ったら、前髪からトライ。
前髪を作ると、スタイリング次第でいろいろな雰囲気を楽しめるのが魅力。特に最近は、リモートワークでPC画面に映る顔や外出時のマスク姿も、前髪にニュアンスがあるとあか抜けて見えるもの。そこで日々多くの女性の髪を担当する『エマ銀座』のナオミさんに大人におすすめの前髪を教わった。
「イメージを大きく分けると長めの“頬の上”は女性らしくエレガントに、前髪の印象が強い“目の上”は目元が強調されて可愛らしさを演出できます。また、やってみたいという人も多い短めの前髪は片サイドのみ“眉の上”に設定。初めて短く切る人でも抵抗なく、誰にでも似合うバランスになります」
どの長さでも前髪を深めに取り、厚みを残すことがポイントだそう。
「年齢とともに現れる顔周りの髪痩せやうねりが目立ちにくくなりますよ。さらに生え際の根元のちらほら白髪も前髪の厚みでさりげなく隠せます」
悩みをケアしつつ、気分も一新。前髪チェンジにトライしてみては。
『クロワッサン』1068号より