最旬の前髪を、大人世代のスタイルが得意な2つのサロンが提案!
撮影・天日恵美子 ヘア&メイク・若藤ひとみ 文・板倉みきこ
生え際が後退した、以前にはなかったうねりが出てきたなど、目に入りやすい前髪は加齢の変化を感じやすい部分。
「髪の変化を後ろ向きに捉えず、生え際を演出するタイミングだと思ってほしいです。大人世代こそ、前髪を切ったほうがアレンジしやすくなり、イメージチェンジもできておしゃれも楽しめますよ」(『TWIGGY.』成澤雪江さん)
前髪はメイクと同じ役割だと『モッズ・ヘア』の恩田嘉寿美さん。
「加齢とともに顔の印象は弱くなりますが、前髪を作ると目鼻立ちが強調されるので、メイク並みの効果があるんです。大人の髪は“ふくらみ”“艶”を足していかないといけません。スタイリング剤を変えるだけでなく、前髪も年齢に合わせて変えていきましょう」
そこで今回、カットとアレンジ次第でおしゃれに変わる、読者にもおすすめの前髪スタイルを提案してもらった。
「悩みを解消するスタイルは必ず見つかる」
『TWIGGY.』成澤さん
中根のぞみさん
前髪を薄めに下ろしたナチュラルなショートヘア。幼く見えてしまうので、もう少しモードな雰囲気のスタイルに変えたい。
パッツン前髪は大人にも似合う。
Style-1-
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厚めに取った前髪は、中心部だけ少し短めにしたラウンドカット。いわゆるパッツン前髪。「卵形や丸顔など実はいろんな顔型に似合います。スタイリングではオイルで艶感をプラスするのが大切。分け目をつけず、前髪全体を横に流すとエレガントな印象に変わります」
當銘(とうめい)さん
これまで、前髪を作った経験はほぼなし。分け目がペタッとしてしまうのが悩み。前髪があっても、うるさく感じないスタイルを希望。
初心者は、長めがおすすめ。
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顔周りに長めのラウンド前髪を作り、耳たぶまでの姫カットに。前髪とサイドの境界線をなくしたスタイル。「レイヤーを入れてあるので、センターで分けるだけで動きが出ます。7:3風になでつけても素敵。頭頂部をつぶさず、オイルやジェルで少し持ち上げて」
泉 千尋さん
全体にパーマをかけたショートボブ。眉あたりで切り揃えて直線的な前髪に。重たく見えるので、夏らしく軽やかな印象にしたい。
パーマを生かし、動きをプラス。
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顔周りにレイヤーを入れて前髪をなじませ、丸いシルエットを作る。「ハードワックスを毛先に揉み込み、全体に立体的な空気感を出すとまとまりやすく、小顔効果も期待できます。ジェルで艶を足してサイドを軽くなでつけ、耳を出すとフォーマルな印象に」
「多めに前髪を作って表情を引き立てます」
『モッズ・ヘア』恩田さん
有馬由紀子さん
前髪を薄めに下ろしたショートヘア。久しぶりにショートにしたが、普通すぎてつまらないのでおしゃれなアレンジを希望。
王道のボブで、シャープさを強調。
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前髪は重めに取ってまっすぐカット。サイドは若干前下がりのラインを作ってボブに。「前髪とサイドの髪のラインをしっかり見せることで大人のショートボブになります。前髪を横に流し、ストレートアイロンで毛先をハネさせるとガラッと印象が変わります」
八戸公子さん
ボブより短くしたことがなかったが、ショートに挑戦してから、さらに個性的なスタイルや前髪のアレンジを試してみたくなった。
モード過ぎない絶妙なさじ加減。
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眉下の長さで切り揃えたマッシュショートに。「前髪を下ろし、オイルで整えるだけでさりげないけど個性的な雰囲気になります。スプレーをかけ、櫛を使い前髪を斜め奥から取って横に流すようにすると、顔にかかる前髪がギザギザになり、軽さを演出できます」
横野あつこさん
レイヤーを入れ、衿足を少し長めにしたショートウルフ。前髪にクセがあり、サイドに分けると頭頂部がペタッとしてしまうのが悩み。
前髪を多めに作り、ふんわり感を足す。
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レイヤーを入れて前髪を多めに作る。「そのほうがクセのある人もアレンジしやすく、元気に見えます。ヘアミルクを使って自然に横に流したり、オイルで艶を足してからセンターで分けても素敵。どちらも頭頂部に少し立ち上がりをつけふんわりさせるのがポイント」
斎藤友美恵さん
パーマがかかったミディアムウェーブ。前髪もしっかりパーマがかかっていて、普段はそのまま下ろすスタイリングをしている。
全体となじませ、こなれた感じに。
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前髪についたウェーブの流れを生かしつつ、サイドの髪になじむようカット。「ウェーブヘアは前髪だけ独立させないほうがヘア全体がまとまります。まん丸にせず、くしゃっとまとめたポンパドールも、ウェーブヘアだからできるこなれた雰囲気の前髪アレンジです」
『クロワッサン』1120号より
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