表情筋をくまなく動かすメソッドで、たるみとシワに喝!
撮影・青木和義 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・西秋愛菜 文・松本あかね
表情筋をくまなく動かすメソッドで、たるみとシワに喝!
「顔がたるんでいる人が、口角を横に引いてしゃべったり、笑ったりするのは、顔を縦に動かす筋肉が衰えているからです」(木村さん)
巻き肩やあごが前に出る前屈みの姿勢では、顔にテンションが入らず、重力に対してほぼ無抵抗。骨から皮膚が離れ、たるみの原因になるという。姿勢を正すとともに、使っていない表情筋を鍛えて弾力を取り戻し、ハリのある美顔を目指そう。
●表情の癖でできるシワ。
〈基本の姿勢〉
(1)両手を両肩に置く。
両手を両肩に置く。触れることで肩が上がらなくなる。
(2) 「う」の口を作る。
口角を中央に寄せて「う」の形を作る。唇と目尻が引っ張り合うのを感じて。
(3)胸と首を上げる。
胸を両肩より前に張り、首を上に伸ばす。唇の周りにシワができないのが理想。
基本の「う」の口
顔の主要な筋肉は唇に向かってひまわりのような形についている。左右の口角をきゅっと寄せる「う」の口をすることで、左右の目尻と唇が引っ張り合って逆三角形を作り、顔を引き締める。
気になるシワ1【ほうれい線】
鼻のわきから口角にかけてくっきりと刻まれるほうれい線は、目立つシワの筆頭。筋肉の衰えにより、たるんだ皮膚や脂肪が支えきれずに落ちてくると、溝はさらに深く。
(1)基本の「う」の口から口角を寄せたまま「お」の口を作る。人差し指でフックを作り頬骨の内側に引っ掛ける。
(2)人差し指を掛けた部分と引っ張り合ってほうれい線が伸びるように、唇を反対方向へずらす。左右5秒ずつ。
気になるシワ2【ゴルゴライン】
漫画『ゴルゴ13』の主人公にちなんで名付けられた、目頭から頬骨に走るたるみジワ。目の周りの筋肉が衰え皮膚がたるんでいるので、「お」の口で引っ張り合うエクササイズで解消。
(1)基本の「う」の口を作る。中指を目尻に置いて軽く引き、あくびを我慢するようなイメージで「お」の口を作る。
(2)目の下の筋肉を引っ張り上げるようにまぶたを10回閉じる。目尻、口、目の下の3点で引っ張り合うように。
気になるシワ3【マリオネットライン】
ほうれい線の延長で、筋肉が弱って支えきれず、なだれ落ちてきた脂肪などのたるみが作るラインのこと。マスク下で顔の"下半身"を怠けさせていると出現する恐れも。
(1)基本の「う」の口を作る。両手は鎖骨の辺りを軽く押さえる。上唇で下唇を内側に吸い込み、のどに力を入れる。
(2)口をすぼめ、口角を引き込んだら、指先で触れたあたりが動くのを感じながら、胸の筋肉に力を入れる。これを10回。
気になるシワ4【おでこのシワ】
目を大きく開こうとしたり、老眼鏡をずらして上目遣いをするときにおでこの筋肉を寄せる人が多い。骨盤底筋で座ると改善するほか、手の「アイロンがけ」でシワを伸ばす方法も。
(1)基本の「う」の口を作ってから口角を寄せたまま「お」の口に。眉に小指を当て、生え際に向かって手を滑らせる。
(2)生え際を押さえた手と「お」の口で眉間が引っ張られるのを感じながら、まぶたを閉じて5秒キープ。
『クロワッサン』1064号より