暖房のフィルター掃除が億劫…。少しでも回数を減らしたい。【プロが答える冬の掃除術】
できるだけラクに清潔に保つための方法を住生活ジャーナリストの藤原千秋さんとナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんにに聞いた。
イラストレーション・ヤマグチ カヨ 文・小沢緑子
[冬の困った!]暖房のフィルター掃除が億劫…。少しでも回数を減らしたい。
「エアコンは空気を循環させる機械なので、必然的に室内の汚れが集まります。定期的なフィルター掃除は2週間に1回くらいを目安に」(本橋さん)
少しでもフィルターの汚れを軽くするためには、こんな点も注目。
「床のホコリをフローリングワイパーなどで毎日のように取り除いていると、部屋の高い位置に浮遊するホコリが減って、エアコンのフィルターが汚れにくくなります。また、キッチンの換気扇もこまめに掃除を。汚れた空気をきちんと吸い込めるようになると、調理中の油や蒸気がほかの部屋に流れて床や壁に付着したり、エアコンのフィルターをふさぐことが少なくなります」
掃除をはじめとする家事の困りごとで、今の時季、一番のキーとなるのは寒さ、と住生活ジャーナリストの藤原千秋さん。
「窓を閉め切りがちな分、家の中にホコリや余分な湿気がたまりさまざまな問題が起こります。また寒いと単純に掃除が億劫になる問題も(笑)」
ただ掃除の常識は変化している。
「掃除機は窓を開けっ放しでかけなくてもいい。窓を閉めて暖房をつけたままのほうが体は動くし、あとからしっかり換気をしたほうが効率的にホコリを追い出せます」(藤原さん)
この冬は掃除をする際に消毒が気になるかもしれないが、ナイーブにならないように、というのはナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。
「家庭内は不特定多数の人が出入りする環境ではないので、消毒をしたほうがいいケースはそう多くない。通常のホコリや汚れを取り除く掃除をするだけで、菌の数は減ります。日常の掃除をこまめにすることが先決です」
『クロワッサン』1034号より
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