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【和田裕美のお悩み相談】仕事の力の抜き方が難しいです。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回はモヤモヤを抱えて仕事をしている女性からの相談です。

<お悩み>

仕事で結果を出したいアラサー女です。社会人になって5年、その時々でいろんなことを考えて働いてきましたが、最近働きながら意識していることは「全部を完璧にできない」ということ。それから、「頑張り時をしっかり見極めること」。

社会人になりたての頃は何事も丁寧に、ルールに忠実に働いてきましたが、この頃は毎日周りの人と比べても遅くまで働いていたし、友達との予定が本当に入れられなくて、友達が減りました…。

そこで、最近は力を抜くときは抜く、注目されるときは本気で頑張る、といった感じで仕事をしているのですが、これも楽じゃありません。

自分が力を抜いている分、人にしわ寄せが行っているのだと気づいたり、責められるような目で見られているような気がしたり。そんなもの気にしない!と言えれば楽なんでしょうけどなかなかそうは思えないです。そういうのを全然気にしない人もたくさんいますが。

大きな結果が出せればそれもチャラになるんでしょうけど、そんなに簡単じゃないですよね。働くって本当に大変というか悩みが多いです。

このモヤモヤと向き合うにはどうしたらいいのでしょうか。

(あんず/女性/29歳。マスコミ勤務です。)

和田裕美さんの回答

あんずさん質問ありがとうございます。

わたしの好きな言葉に
「大統領のように働いて王様のように遊べ」というのがあります。

とにかく仕事をするときは
わき目も振らずが〜〜っと夢中になってやり、
達成をしたら休みをとって
趣味の海外旅行に行ってたんです。

ちょっと仕事してちょっと休んで…とやっていると
余計にメリハリが作れなくなってしまうので
一気に集中してしまったほうが
わたしはいいと思っています。

仕事にもよりますが
1か月間とか2か月とか期限を決めて友人には
「ちょっと9月までいっぱいいっぱいなので
 10月に遊んでね!」と
言っておけばいいのです。

ただ、「友達が減る」に関しては仕事をしても家庭に入っても
友達と会えなくなる時間はだんだん増えます。
そこは完璧に「今まで通り」にはいきません。
生きていれば会う時間に関係なく去って行く人もいて
新しく出会う人もいて、交差していくもの。
人間関係は新陳代謝してるのです。

減ったらまた増える!と思って
もうすこし楽にかまえてみてください!

あとは、あんずさんにはちょっと自問をして欲しいです。
結果を出したいのか?
友達とできるだけ時間を作りたいのか?
どんな成長をしたいのか?
やりたいことはなんなのか?などなど

友達が減ってしまうから
人にしわ寄せが行っているのだと気づくから
責められるような目で見られているから

という外部要因に理由を求めるのではなくて
なんというか…
今、あんずさんが何をしたいのか
何に1番優先順位置いているのか、ということが
大事なのかなって思います。

「自分が選んだのだからこれでいい」
という強さがあると
すっかり割り切って楽になれます。

わたしは仕事に夢中になってしまうタイプなので
いつも完璧にできません。
だから、覚悟を決めて「これでいいんだ」と
肯定して生きています。
そうじゃないと生きていけない!
(周囲に頼っていると思います(笑))

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
 公式サイト

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