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【和田裕美のお悩み相談】母親の頑固さにうんざりしています。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は母親との関係に悩む育児中の女性からの相談です。

<お悩み>

30代になってから、母親の存在を急に重荷に感じるようになりました。理由は二つあると思っていて、一つは私が子育てを始めてストレスを抱えていること、もう一つは母が年々頑固になっていること。

例えば、実家に帰省した際に「もう少し物を捨てたら?」と言うと「家にあるものは全部必要なものだから」と聞く耳を持ちません。散らかった実家に帰るのは私にとってもストレスですし、2歳の子どもが家の中を歩き回ったときにケガをしないか心配です。こんなに人の話を聞かない人だったっけ?と戸惑っています。

私は元々連絡を頻繁にとるタイプではありませんが、最近は余計に連絡を取らないようになっていて、母に申し訳ない気持ちになることもあります。一人っ子なので親孝行するなら私しかいないし、もう若くない母によくしてあげたい気持ちもあるのですが、素直になれない自分がいます。

このモヤモヤを解消するにはどうしたらいいでしょうか。
(甘いお雑煮/女性/38歳です。)

和田裕美さんの回答

甘いお雑煮さん、ありがとうございます。
母であろうと子であろうと一人一人、人間です。
不快感、嫌悪感などの隠しきれない感情を持ってしまうことは、
誰にでもあります。
まずは今回のことで、自分を責めたり
むやみに罪悪感を持ったりしないでください。

さてなぜ頑固になったのか?

それはお母さまが、物事をネガティブに考えてしまうことが
増えてしまったからです。
歳を重ねて一人の時間が増える、
人との会話が減るなどの要因から
私なんかもう必要ないんだとか、
これから未来もないんだというような
否定的な感情が増えてくる人がいます。
そうなると親切なアドバイスでさえ
「わたしのために言ってくれている」と捉えることができず
「わたしを責めている」と受け取ってしまうわけで
いわゆる認知障害を起こしてしまうのです(認知症ではなく)。

今後、甘いお雑煮さんが
お母さまと仲良くしていきたい、
ストレスなく関係を築いていきたいということであれば
「部屋を片付けてほしい」などの期待をせずに
ただ話し相手になってあげることです。
そして否定をせずに、「そうだね」と肯定してあげる。
もしできるなら
「それ助かるわ。ありがとう〜」とお母さんを頼ったり、
「さすが!やっぱりお母さんはすごい!この料理教えて」と
褒めたりすることが次のステップ。
「私は必要とされているんだわ」と感じてもらうことで
お母さまのなかに自己肯定感が生まれ
認知のズレが改善されてきます。
それに伴い頑固さも軽減される可能性があります。

さて、こんな偉そうなことを書きましたが
私の母は私が28歳のときに亡くなっているので
「わかるわ〜」と共感しつつもほんとうのところは
そのような母親との向き合いは未経験なのです(笑)
もしかしたらこんな正論のアドバイス、「できっこないわ!」と
思っているかもしれないですね。
なのでどうしてもしんどかったら
距離を置くことも視野にいれて
逃げ道を作っておくことです。

優先すべきは自分の幸せです。
繰り返しますが、
自分の幸せを優先することに
罪悪感を持ってはいけません。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
⇒ 公式サイト

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