くらし

【和田裕美のお悩み相談】結婚を考えている彼氏の転勤が決まりました。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は彼氏の転勤について行こうか迷っている女性からの相談です。

<お悩み>

結婚を考えている人がいます。でも、その彼が転勤になってしまいました。私は愛知県に住んでいて、彼は栃木県に転勤になります。結婚したら、彼の転勤についていこうか、それとも別居するか、またはお別れを選んで別の人を探すか悩んでいます。私は、軽いうつ病を患っています。月に1回の通院をしており、薬は毎日飲んでいます。性格はかなり大人しいタイプで、あまり人付き合いも得意ではありません。ですが、仲の良い家族や友人に恵まれて、幸せな生活を送っています。それに、とてもよい会社で正社員として雇ってもらえ、好きな内容の仕事もほどほどにでき、安定したお給料ももらっています。でも本当は、彼と結婚をして一緒に暮らしたいです。けれどもし転勤先についていって、全てを手放して、自分がやっていけるか、とてもとても不安です。別居をしても、離れ離れで寂しい思いをするのも不安です。自分がどうすればよいのか、すごく悩んでいます。

(ばなな/女性/広報の仕事をしている30代の会社員です。一人暮らしをしています。)

和田裕美さんの回答

ばななさんこんにちは ご質問ありがとうございます。

この質問、まず1番にこれを聞かなくていけない相手は彼氏さんではないでしょうか?
というか彼に相談しましたか?

「わたし、あなたと結婚したいけどここを離れたくない、不安です。どうしたらいい?」
とまずは素直に聞いてみてください。

何も聞かないで勝手に一人で
「別れるしかないのかな」と思って悩んでいることを知ったら彼だって、
傷つくと思いませんか?
だから当事者同士でお互いの事情を面と向かって話しあう。
これがいちばんいい方法です。

そして
「ごめんね、どうしても転勤しなければいけないんだ。
 とはいえ、君が不安に思ってることは理解できた。
 だからどうしても転勤先に馴染めなかったら必ず戻ろうと思う、どうかな?」
と言われたらちょっとは楽になりませんか?

転勤は変わらないけれど「わかってもらえている」ということで救われませんか?
そうやってちょっと楽になってくるとそこから違う可能性が見えてきます。
なぜなら、確かにすべてを手放して新しい環境に馴染めない
という仮説もあるかもしれませんが引越し先で、
ばななさんがいい会社に巡り合って社員となり、
よい友達ができる可能性だってゼロではないのです。
未来は一つではないのです。

あともし、心のどこかで
「愛しているならわたしのために転勤をやめてくれるはずなのに、
 わたしのこと愛してないんだ」と思ってしまって
さみしくなっていたらそれは間違った認識です。

愛は、相手が自分を優先してくれることじゃありません。
お互いの都合や条件の折り合いをつけても一緒にいたいと思うかどうかなんです。

わくわくした可能性を信じて、きっとよくなると信じて
その上で話し合ってください。必ずよい答えが見つかります。

和田裕美

和田裕美 (わだひろみ)

作家・営業コンサルタント

京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオやNHK Eテレ番組にレギュラー出演など多岐に渡り活動中。代表作に、『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)、『いざという時に結果を出せる本番力』(ポプラ社)など。学校などで陽転思考の体験授業も実施。公式サイト

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