【後編】40代で始めたい、胃腸から若返る食事術。 | 医療と健康 | クロワッサン オンライン
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【後編】40代で始めたい、胃腸から若返る食事術。

胃腸に不安を抱える作家・真梨幸子さんと専門医・江田証さんによる対談の後編。寿命と深く関わる便秘の話から、新しい食事の概念へ。
  • 撮影・青木和義 文・石飛カノ
「胃腸にとって何がいいか悪いか、 腸に耳を傾けて対処しましょう」と江田先生(左)。

江田 それと、今問題になっているのが便秘。今まで病気だと思われていなかったんですが、最近は便秘の人の寿命が短いことが分かってきました。

真梨 本当ですか!

江田 腸の壁が硬くなり、大腸がんの発生率も若干高い。これも腸の老化です。

真梨 私、若い頃は下痢をしやすかったんですが、今は便秘気味で。1週間に1度、薬でようやく出すというくらい。でも、血糖値を上げないような食材をいろいろ試してみて玄米と納豆を取り入れたら、血糖値が上がらないだけでなく便秘もちょっと改善しました。

江田 それは素晴らしい。ただ、一般的に腸にいいと言われているものが実は下痢や便秘の原因になることもあります。たとえば「FODMAP(フォドマップ)」という発酵性を持った糖類を含む食品。これらは小腸で吸収されずに大腸で異常発酵を起こします。それで腸内に大量のガスが溜まる。この考え方はアメリカで脚光を浴びているんですが、日本ではまだまだ知られていません。

真梨 初めて聞きました。(「FODMAP」食のリストを見て)牛乳はFODMAPが高いんですね。私、牛乳が大好きなんですけど、飲むと間違いなくガスが溜まってお腹が張るんです。

江田 それは牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)が原因。日本人の7割は乳糖の吸収が悪いと言われいます。ほかにもヨーグルトとか納豆とか、一見身体によさそうな食品を食べることでかえって腸の状態が悪くなっている人がかなりいることが分かってきたので、要チェックです。

真梨 納豆も高いんですね……。

江田 FODMAPが高い食品がすべての人にとって悪いわけではありません。食べても腸の不調がない人はとくに避ける必要はありません。腸になんらかの症状がある場合も、Aさんは納豆が苦手、Bさんは牛乳が苦手というように個人差があるんです。

真梨 逆にFODMAPの低いものに関しては個人差はないんですね。あ、マヨネーズのFODMAPが低い! 硬めのチーズも! よかった、私すごく好きなので(笑)。そうか、牛乳がダメならチーズで乳製品を摂ればいいんですね。

江田 卵と肉、魚も低いです。見落としがちなのは小麦。小麦食品に含まれるフルクタンという糖類が高い確率で腸にガスを溜めます。

真梨 分かります! 牛乳を飲んでないのになんでこんなにお腹が張るんだろうというときは、大抵パンを食べてます。人にお会いするときは前日から牛乳を飲まないようにしていたんですが、これからパンにも気をつけなくては。

江田 そういう配慮をしていただくといいですね。自分の腸にとって何がダメなのかを分かった上で対処するというのは。

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