あらゆる局面で選択肢を突きつけられ、疑問が出てくる治療中、内田さんは必ず主治医とよく話し合ったという。
「わからないことはとにかく先生に聞きました。息子はなんでもすぐにインターネットで調べてましたけど、私はキリがないから見ませんでした。先生とのミーティングを重ねることが一番大事だと思ってましたね」
話し合った結果、先生の腕の良さもあってストーマは看護師に褒められるほど、小さいものに。装具もコンパクトで日常生活に支障は少なく過ごせているという。生活で変えたことは?
「お酒をやめました。飲み過ぎてお腹壊すとストーマに影響するし、アセトアルデヒドは発がん性物質とも言われるし。糖質制限は継続中。再発はしたくないから、ストレス多そうな恋愛もしばらくいいかなって(笑)。あとは仕事! 描けば描くほどすっきりするので、仕事に集中しようと思ってます」
現在がん経験を漫画として配信中。内田さんらしく鷹揚に描かれている。
「2年経ってやっと、私なんかでよければ、この体験を多少は語っていこうと思えてきました」