今回、山脇さん、手島さん、蟹瀬さんは、砂糖、塩、酢、醤油、味噌、味醂、乾物、米、バター、ハム、かまぼこ……など、それぞれ最高と思って使っているものをどっさり持ち寄ってくれた。さらに、その中から「毎日の食卓に欠かせない3品」も選んでもらった。
手島 では、私から発表します(笑)。丹沢ハム工房のロースハムスライス、山形県にあるおきたま興農舎のつや姫、もぎ豆腐店の三之助木綿豆腐です。
山脇 このハム、おいしい!
手島 直営農場で育てた豚を使って、塩、砂糖、香辛料だけで作ったハムなんです。
蟹瀬 無添加ハムなんですね。
手島 色が市販のものと比べると鮮やかなピンクではないのですが、これが自然な色なんです。直営農場の豚は非遺伝子組み換え飼料とサツマイモを食べて育っているので、お肉自体に臭みがなくてとてもおいしい。だから余分な調味料が必要ないんです。市販のハムの多くは、加工の過程で添加物などを加えるため、元の肉の1・2倍くらいに増えるそうです。でも、丹沢ハム工房の無添加ハムは9割に減ります。儲けばかり考えていたらこうはいかない。おきたま興農舎のお米も収量よりもおいしさと安全性を重視して作られています。長年、有機栽培で土作りをしてきた結果のおいしいお米なんです。
蟹瀬 三之助の豆腐は私も大好き。粗塩をパラパラッとして、オリーブオイルを少量たらせば、それだけで抜群においしいですね。
手島 原料大豆は北海道産の大袖振をはじめとした良質な国産大豆とにがりだけ。豆腐によく使われる消泡剤も入っていない。三之助は油揚げも絶品なんですよ。貴重な国産菜種油で揚げてあるんです。風味がいいから湯通しなんてもったいない。そのまま食べちゃいます。