【チーズ編】井澤由美子さん監修、免疫力を上げる6大発酵食レシピ
撮影/山口靖雄、山下みどり スタイリング/山田英季(and recipe) ライター/倉石聡子、長嶺李砂、羽鳥靖子 編集/倉石綾子
カルシウムとたんぱく質がたっぷり。
「フレッシュ、セミハード、ハード、白カビ、青カビなど個性豊かなチーズは料理の幅を広げます。健康効果も狙えて一石二鳥!」と井澤由美子さん。そもそもチーズとは、たんぱく質やカルシウム、脂肪、ビタミンA・B群などを豊富に含む生乳を乳酸菌で発酵させ、酵素の働きで固めたもの。生乳に含まれる栄養がぎゅっと凝縮されるばかりか、乳酸菌やカビの働きによりそれらが消化・吸収されやすい状態に変化しており、手軽に栄養を補給できる点も魅力的です。
チーズには様々な種類があり、熟成方法やカビの種類によって味わいも香りもそれぞれ。乳酸菌やカビなどの微生物を生きたままいただけるのがナチュラルチーズ。熱処理や加工により品質を安定させたチーズをプロセスチーズといいます。
肝機能を改善するアミノ酸が含まれていることから、チーズをつまみにすると悪酔いしにくいといわれています。近年では、チーズ中のたんぱく質ががん細胞の増殖を抑制する、カルシウムが体脂肪の合成を抑制し分解を促す、といった研究結果も。おいしく手軽なチーズにご注目を!
とろけるチーズとふわふわ卵で、食べごたえのあるひと皿に。
マッシュルームとチーズのケーキ風オムレツ
◉ 材 料(2人分)
好みのチーズ … 50g
卵 … 5個
マッシュルーム … 5〜6個
オリーブオイル … 大さじ1
塩、こしょう … 各少々
◉ 作り方
1、ボウルに卵を溶き、手でちぎった好みのチーズとマッシュルーム、塩、こしょうを加えて混ぜ合わせる。2、フライパンにオリーブオイルを入れてなじませ、中火で熱し1を流し込む。
3、端が固まってきたらフライパンを大きく揺すり、ひと混ぜしてフタをし、弱火にする。
4、全体が固まったら、火を止める。好みでさらにチーズを適量のせて蒸らしても。
井澤さんの一言アドバイス
「マッシュルームと卵とチーズ、シンプルな組み合わせだからこそチーズの風味が引き立ちます。チーズはどんなタイプでも構いません。数種類を混ぜてみても美味」
『Dr.クロワッサン 免疫力を上げる6大発酵食レシピ。』
井澤 由美子 監修 前橋 健二 監修
定価:850円 (税込)
「乳酸キャベツ」「レモン塩」レシピを大ヒットさせた料理家・井澤由美子さん監修の「6大発酵食レシピ」です。発酵食レシピで若返り、疲労回復、美肌、抗ガン、免疫力アップ!
料理監修 井澤由美子さん(いざわ ゆみこ)
乳酸キャベツなど、日常生活に取り入れやすい発酵食や薬膳料理、保存食作りをライフワークとする料理家。レモン塩ブームの火付け役としても知られている。栄養豊富な旬の食材と効能、それぞれの特徴を生かした身体に優しいレシピ作りに定評がある。モットーは「心に通ずるものは胃を通る」。その言葉通り、身体はもちろん、心まで元気になるような滋味深いオリジナルレシピを多数提案している。調理師、国際中医師、国際中医薬膳師。
栄養学監修 前橋健二さん(まえはし けんじ)
東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授。調味食品科学研究室にて、塩麹などの伝統的な発酵調味料の研究を行っている。現在はローズマリー塩麹などの開発も手がける。共著に『環境と微生物の事典』(日本微生物生態学会編)、『旨みを醸し出す 麹のふしぎな料理力』(東京農大出版会)、総説・解説記事に「甘味の基礎知識」(日本醸造協会誌)、「苦味を感じる仕組みと抑制手段」(生物工学会誌)、「味噌と醤油のおいしさの化学」(日本化学会)など多数。
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