くらし

中井美穂さんが北の大地へ。「六花の森」で季節の花々を愛でる。

短くも美しい季節を迎えた、北海道の十勝。その地に縁を得て、足しげく通うのがアナウンサーの中井美穂さん。十勝の尽きない魅力とその楽しみ方を案内してもらった。
  • 撮影・青木和義 ヘア&メイク・高松由佳

“十勝六花”や自然の木々を折々に楽しめる、絵画のような森です。

木々が茂る森や水辺に季節の花が咲く小川など変化に富んだランドスケープが広がる。「土地の起伏や川の曲線など、歩くほど変わる景色は見る人を飽きさせません」(中井さん)

訪れるたびに違った発見がある森で、季節の花々を愛でる。

中井美穂さんが初めて十勝・帯広を訪れたのは10年前。以来、多忙の合間をぬって、10回近く訪れている。

「料理家の松本忠子(あつこ)先生に結んでいただいたご縁です。先生には以前から帯広の『六花亭』と深い交流があり、私のことも寄せてくださって」

初めて体感した十勝の自然は雄大かつ、繊細。アウトドアとは縁がなく、常から「都会が最高」と公言する中井さんの心をも打った。

「特に『六花の森』を見たときの感動は忘れません。長い冬に閉ざされる土地の花々はなんて健気で力強く咲くのかと。そんなことを感じて、自分が一番驚いたくらいです(笑)」

撮影時は「十勝六花」のひとつ、オオバナノエンレイソウが満開に。新緑と白い花がどこまでも続く。
水辺に咲くエゾノリュウキンカは5月で見頃を終える。「花々が、季節の移ろいを教えてくれるんです」(中井さん)
【ハマナシ】皇后陛下のお印の花でもある。見頃6~8月。
【エゾリンドウ】短い花の季節の終わりに咲く。見頃9~10月。
【ノリウツギ】アジサイの仲間。繊細な白い花。見頃7~8月。
写真のオコジョをはじめ、十勝の野生動物の像(青木三四郎・作)があちこちに。

「六花亭」の象徴、花柄を堪能する。

「天井まで花柄なんです。 撮影せずにいられません。(中井さん)」
「花柄包装紙館」はながらほうそうしかん●画家・坂本 直行が描いた可憐な花々を配した人気の包装紙。全面の壁紙や、包装紙を作った当時のままのレイアウトなども展示され、心躍る。山野草のスケッチ等が展示された「坂本直行記念館」にも訪れたい。
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