中井美穂さんが初めて十勝・帯広を訪れたのは10年前。以来、多忙の合間をぬって、10回近く訪れている。
「料理家の松本忠子(あつこ)先生に結んでいただいたご縁です。先生には以前から帯広の『六花亭』と深い交流があり、私のことも寄せてくださって」
初めて体感した十勝の自然は雄大かつ、繊細。アウトドアとは縁がなく、常から「都会が最高」と公言する中井さんの心をも打った。
「特に『六花の森』を見たときの感動は忘れません。長い冬に閉ざされる土地の花々はなんて健気で力強く咲くのかと。そんなことを感じて、自分が一番驚いたくらいです(笑)」